令和元年勅祭石清水祭

  • 2019.09.16 Monday
  • 19:32

令和元年9月15日、石清水八幡宮では、

勅使参向の元、勅祭石清水祭が厳粛裡に斎行されました。

 

午前3時ごろ 神幸行列

 

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上卿以下参進

 

午前3時40分ごろ 絹屋殿著御の儀

 

 

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里神楽奉奏

 

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宮司拝礼

 

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午前5時半 奉幣の儀

 

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御幣物

 

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献饌 供花

 

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献饌 供花

 

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献饌 供花

 

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奉幣

 

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奉幣

 

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奉幣

 

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御馬牽廻

 

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勅楽奉奏

 

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撤饌 御幣物

 

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撤饌 御幣物

 

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撤饌 御幣物

 

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撤饌 御幣物

 

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撤饌

 

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撤饌

 

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撤饌

 

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高良社に朝御饌奉献

 

午前8時 放生行事

 

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放魚

 

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放魚

 

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放魚

 

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胡蝶の舞

 

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胡蝶の舞

 

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胡蝶の舞

 

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胡蝶の舞

 

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胡蝶の舞

 

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胡蝶の舞

 

午前11時ごろ

 

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御鳳輦

 

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御鳳輦

 

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供花神饌

 

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供花神饌

 

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供花神饌

 

 

午後5時 還幸の儀

 

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上卿以下著座

 

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宮司祝詞奏上

 

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上卿「見参」を被見

 

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神宝御剣授受

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上卿以下列立(雁列)

 

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還幸行列

 

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還幸行列

 

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還幸行列

 

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御鳳輦発御

 

 

 

心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石清水祭へお越しの際は、走井餅老舗へお立ち寄りください

  • 2019.09.14 Saturday
  • 15:39


 

いよいよ今夜から、勅祭石清水祭が斎行されます。

男山山上の御本殿から一年で一度のこの日のみ、

八幡大神様が山麓へお臨みになられます。

山麓の頓宮殿では天皇陛下のお遣いである勅使参向のもと、

天皇陛下のお供え物 御幣物が奉幣される、大変格式のあるお祭りです。

 

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当店は、頓宮殿より徒歩1分もかからない場所にあります。

一年に一度、普段はのんびりとした山麓が、なんともいえない特別な重厚な雰囲気に包まれるこの日が、

とても好きで、また、こんなに貴重な神事が行われているところのすぐそばにいさせていただいていることが

改めてありがたく感じる日です。

 

 

石清水祭は、今夜の真夜中に神幸、早朝に奉幣、朝に放生行事、そして明日の夜に還幸、と

神事があるため、なかなか参列はしにくい時間帯ではあるのですが、

今年は三連休の中日でもありますので、是非皆様もお越しいただき、素晴らしい雰囲気を体感していただきたいと思います。

 

お越しの際は、石清水八幡宮門前名物走井餅をお求めください。


10個入り 1300円

(5個入り700円から40個入り5000円まで)


鳩ケ峯ういろ(白・抹茶・黒糖) 各700円

2本進物用・3本進物用もあり

 

鳩もなか(プレーン・抹茶) 各200円

3個入りから18個入りもあり

 

朝8時から営業しています。

茶店でも朝8時からお召し上がりいただけます。



抹茶と走井餅 600円

 

季節の和菓子は、月見団子・栗抹茶羊羹・わらび餅の三種類です。

 

走井餅と月見団子

煎茶付 450円
抹茶・珈琲・グリーンティー・冷やし飴付 650円
 

走井餅と栗抹茶羊羹

煎茶付 480円

抹茶付・珈琲・ひやしあめ付 各680円

 


走井餅とわらび餅

煎茶付 450円
抹茶・珈琲・グリーンティ付 650円

 

かき氷もまだ継続中です。


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走井餅しぐれ 800円

 

「八幡の梨氷」 900円

 

現在の梨の品種は「豊水」。その後は「新高」です。

 

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おうどんは温かいお出汁に変わりました。



走井うどん 820円(走井餅1個付)

 


走井うどんの赤飯膳(走井餅付) 1120円

 

皆様のお越しをお待ちしております。

石清水祭シリーズ6、還幸の儀

  • 2019.09.11 Wednesday
  • 13:16

石清水祭シリーズ1、神幸行列はコチラ

石清水祭シリーズ2、絹屋殿著御の儀はコチラ

石清水祭シリーズ3、頓宮神幸の儀はコチラ

石清水祭シリーズ4、奉幣の儀はコチラ

石清水祭シリーズ5、放生行事はコチラ

 

6、還幸の儀 午後4時半   @山麓頓宮 (一般見学不可)還幸行列は見学可

 

15日夜中に山上から山麓へ降りてこられ、頓宮殿で半日お過ごしになった八幡大神様。
15日夕刻にまた、500人ものお供の行列を従え山上へとお戻りになられます。

御神体を御鳳輦におうつしになる神事は勅使さまのもと行われます。

 

 

 

16時半

還幸の儀に先立ち、地元・八幡の産土神の高良社に夕御饌(ゆうみけ)がお供えされます。

 

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これは上卿は関わらないため、斎館の前で行列されています。

 

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上卿は4.5mもある赤い裾(きょ)をまとめて折りたたみ左手で持っています。

裾を折りたたむのは召使の仕事。

 

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これは、上卿が召使に命令を出しているところです。




 

 

17時 還幸の儀

 

上卿以下著座

 

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斎館前の礼堂に入られました。

姿勢を正されたり、崩されたり、合図とともに上卿以下が一斉に行われます。


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けんれん

御神前の御簾(みす)が神職さんの手により
巻きあげられ、御開扉となります。

 

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献饌

神饌(しんせん)がお供えされます。

 

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上卿「見参(げざん)」を被見

外記が上卿に見参という神禄を受ける者の名簿をすすめています。

 

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外記(五位)は、太政官の主典で文書を司る役職です。

明るい赤と入欄のほうという古風な束帯姿が定め。

外記以下はさいぢゃくという短い裾を著けています。

 

垂簾(すいれん)

大切なところは五色幕がはられ一般の目には触れないようにされます。

 

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神宝御剣拝受

神様のおそばに常にある神宝御剣が先にうつされます。

「御躰の神剣(ぎょたいのしんけん)」とも尊ばれ、御神体三座につきそれぞれ

「一の御剣」「二の御剣」「三の御剣」とあります。

 

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神職によって頓宮内から持ち出され、神宝御剣神人に手渡されます。

行列の間中、神宝御剣神人は神剣を捧持し、御鳳輦に近侍します。

 

 

 

 

上卿以下は礼堂から出て、履き物を履き替えます。

 

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移動されるまでの間、椅子の横に履き物だけがずらりと並んでいるのが、

なんともかわいらしく見えます。

 

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履き物を履き替えると上卿以下は頓宮西側に列立します。

この整列の姿は、渡り鳥の飛ぶ姿に似ていることから「雁列(がんれつ)」と呼ばれます。

 

 

 

長い裾がわかりますでしょうか。

 

 

 

 

 

出御

御神体を御鳳輦におうつしになります。

 

まず舞台に三座の御鳳輦が到着。

 

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一座ずつ頓宮内へ

 

 

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白絹の直垂・麻綿たすき姿の駕與丁長神人(かよちょうのおさじにん)が、

出御・入御の際には格別の奉仕をします。

 

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御神霊をおうつしになっている間、神人は控えています。

 

 

また御鳳輦が頓宮殿手前の舞台に奉安(ほうあん)される際に「ケヒー」という声がかけられます。
これは「警蹕(けいひつ)」と呼ばれる作法で、通常は「オー」という音が一般的ですが、

石清水祭においては「ケヒー」という特殊な警蹕がかけられます。

 

 

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三座の御神体が御鳳輦におうつりになると、御発御になります。

 

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行列を従えます。

 

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18時半ごろ行列をしたがえ出発。表参道をゆっくりとした歩みで上られ、

山上の御本殿にお戻りになられます。

 

 

 

頓宮南門から二の鳥居の間の参道付近(山麓)では

どなた様でも還幸行列を見ることができます。

夜中の神幸行列より、見物の方が多くいらっしゃいます。

一時間弱の立ち見です。

 

シリーズでお伝えしてきました石清水祭。

15日の朝8時から9時の放生会、または15日夕方18時から19時の還幸行列のどちらかが

観光しやすいです。

 

石清水祭の舞台となる頓宮は、当店から徒歩2分の距離。

石清水祭へお越しの際は、走井餅老舗へお立ち寄りください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石清水祭シリーズ5、放生行事

  • 2019.09.10 Tuesday
  • 14:19

石清水祭シリーズ1、神幸行列はコチラ

石清水祭シリーズ2、絹屋殿著御の儀はコチラ

石清水祭シリーズ3、頓宮神幸の儀はコチラ

石清水祭シリーズ4、奉幣の儀はコチラ

 

5、放生行事 午前8時ごろ @放生川・安居橋
魚や鳥が放され、生きとし生ける物の平安をお祈りされます。
童児による胡蝶の舞の奉納がおこなわれます。



朝8時。
お祭りの舞台は頓宮からすぐお隣の放生川と安居橋に移ります。 

放生会は、石清水祭の起こりとなった行事です。

石清水祭は、石清水八幡宮創建より四年後の貞観5年(863年)清和天皇の御代、旧暦8月15日、
宇佐宮の放生会にならって「石清水放生会」として始められました。

八幡大神様が放生川の辺にお臨みになり、魚や鳥を解き放つことにより、生きとし生けるものの
平安を願われたのです。

天暦2年(948年)、村上天皇の御代からは勅会となり、歴代の天皇陛下が毎年勅使を遣わされ、国家の安寧と

国民の幸福を祈請してこられました。

その後、円融天皇の天延2年(974)に、朝廷の諸節会と同じく、雅楽寮の楽人舞人を遣わし、音楽や舞を

演奏することが定められました。

また、後三条天皇の延久2年(1070)には、上卿が勅使を兼ね、参議、近衛次将ら朝廷の諸高官を率いて参向し、

天皇行幸の儀に準じて御鳳輦の渡御を行うなど、荘厳になっていきます。

しかし、後花園天皇の御代の末頃(〜1464)からは、諸国戦乱のため、しばしば斎行が延期されるようになり、

ついに後土御門天皇の文明年間(1470頃)以降は、中絶されてしまいました。

それから約200年後の霊元天皇の延宝7年(1679)に再興されました。

明治初年の大改革により、石清水放生会の名は「仲秋祭」「男山祭」などと改称されたのち、

大正7年より「石清水祭」と改称され、現在に至っています。

 

1000年以上にわたり受け継がれてきた、祭の原点ともいえる放生行事。

仏式の「放生会」が紆余曲折を経て、現在は「放生行事」として神式で行われます。
 

祝詞奉唱のなか、川へ魚が、空へは鳩が放され、
橋の上で童子による胡蝶の舞が奉納され、石清水祭のうちの

見どころの一つです。



 

舞台となる川は放生川。

河川名としては大谷川と言いますが、放生行事が行われるこのあたりだけは

この名がついています。

かかる橋は安居橋、通称は太鼓橋です。

放生行事が行われやすいように、端の中央北側一部が出っ張っています。


安居橋の上に、「八幡」の語源である、紅白各四流の大幡が設置され、禰宜以下の神職が現れました。

ここからは宮司・権宮司はご奉仕されません。

 





修祓


大祝詞奉唱



放魚


 

 

 

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放鳥









胡蝶の舞

4名の童子が背中に蝶の羽をつけ、山吹の花を挿した天冠をかぶり、

山吹の花の枝を持って舞います。
橋のふもとでは楽人が雅楽を奉奏します。

 

 

 


 

この放生行事は、さざなみ公園よりどなたでも見ることができます。
所要時間は1時間弱。立ち見です。

そして、この放生行事が終わると夕方5時にまた、御神霊が頓宮より
行列をなして山上のご本殿へと戻られる還幸の儀まで
奉納舞楽や奉納演武のほか、これといった祭りごとは行われません。

 

午前10時 舞楽奉納

 

蘭陵王

 

納曽利

 

13時 奉納演武

 

 

夕方からは、頓宮境内はまた崇敬者のみしか入れなくなりますが、

日中は自由に入ることができますので、

御鳳輦や行列の道具、供花神饌を近くで見ることができます。

 

御鳳輦

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御花神饌

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行列の小道具

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「石清水八幡宮のお祭りは9月15日」とお思いになって、一般的な時間(お昼頃)に

お越しになっても、何も行われていません。

朝8時から9時ごろまでの放生行事を見学されるか、夕方18時ごろに還幸行列を見学されるしか

お祭りの雰囲気は味わえませんのでご注意ください。

 

 

次回石清水祭シリーズもいよいよ最終回!お楽しみに!

 

 

石清水祭シリース4、奉幣の儀

  • 2019.09.08 Sunday
  • 18:06

石清水祭シリーズ1、神幸行列はコチラ

石清水祭シリーズ2、絹屋殿著御の儀はコチラ

石清水祭シリーズ3、頓宮神幸の儀はコチラ

 

 

4、奉幣の儀 午前5時半ごろ ※一般見学不可 @山麓頓宮

 

山麓の頓宮で天皇陛下のおつかいである勅使参向のもと、
天皇陛下のお供え物が献れます。

 



しらじらと夜が明けだす早朝5時半。
お祭りはさらに静けさを増し、はりつめた空気に。
いよいよ天皇陛下からの御奉納品が御神前に奉献される最も重儀、
「奉幣の儀(ほうべいのぎ)」がはじまります。



石清水祭の主要舞台、山麓の頓宮殿。

頓宮の前には、祭のためだけに建てられた舞台。

 

 

頓宮南門前に2名対侍して警護するのは、官祭列(上卿側)のうちの左右衛門府(五位)で、

緋の武官束帯姿をしています。

舞台の南にもおなじ装束の左右兵衛府が2名対侍して、警護しています。

 

 

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斎館の前は、これも祭のためだけに建てられた、上卿(勅使)以下参議(四位)や左右次将(四位)が

入られる礼堂という建物です。

 

修祓につづいて上卿以下が著座されました。

 

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上郷(しょうけい)
祭典奉仕者の最高位で、古来は大納言か権大納言級の高級文官が差し遣わされていました。
現在は宮中の祭儀を司る掌典職より遣わされています。
装束は平安期の男子正装である束帯で、据(きょ)という4.6mもの長い絹をひいています。

据は、夏の装いで、身分や祭典により長さの規定があり、
勅使がこれほど長い裾をつけるのは、式年遷宮の時の伊勢神宮と、上下賀茂社、
春日大社のみだそうです。

なお、石帯(腰帯)の飾り石は、有紋玉巡方という繊細な透かし彫りがされた文化財級の芸術品。

蒔絵螺鈿の細太刀や紺だんの平緒なども古式通りの格式を伝えており、皇室の御尊崇のほどが

拝されます。



頓宮の中には三体の八幡大神様がうつられています。

 

写真の奥の方に、二名の白丁に奉舁された菊の御紋のついた唐櫃が見えますでしょうか。

 

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ここに、天皇陛下の御奉納品である御幣物が納めてあります。

 

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御幣物のうしろには、官祭列より内蔵寮史生(くらりょうのししょう)が続いています。

内蔵寮史生は、六位と下位ですが、御幣物を司るので、縹の束帯に長い裾をつけています。

御幣物はのちほど奉献されますが、いったん斎庭に進められ、

御幣物が前を通る時、参列者は起立し低頭しています。


つづいて、御神前の御簾(みす)が2名の神職によって巻きあげられ、御開扉となります。

 

 

 

そして神饌(しんせん)がお供えされます。

 

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石清水祭の神饌は、古来より伝承されてきた特殊なもので、
御飯・焼鳥・兎餅などの火を通したもの(熟饌)と、
鮭・ブドウ・なす等の火を通さないもの(生饌)、
「供花」の三種類に大別されます。

それぞれ昔からの規則で切り方、盛り方も決められています。
お供え物の中には、とさかのり、三島のり、ミル、ワサビ、河骨、榧実、金海鼠など
珍しいものもあります。

 

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「供花」について少し詳しくご説明いたします。
供花とは、生の花のお供えではなく、
簡単にいえば和紙でできた造花です。
供花神饌(おはなしんせん、きょうかしんせん)とよばれ、
毎年新調されます。

 

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八幡大神にご覧いただき、御心を御慰めするためにお供えされるもので
他の神社ではほとんど見ることのできない特殊神饌です。

ご神饌とともに頓宮の御神前にお供えされます。

 


12台の花や鳥で現した伝統工芸品である供花は、
古来は宮中からの特別なお供えでした。

現在は、三笠宮彬子女王殿下が製作に携わられています。

 

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12台の数は、四季×三座で春夏秋冬の花を八幡大神三座それぞれに配した物だそうです。

また、台はかつては蓮の台でしたが、明治初年の神仏分離以降は椿の台に代えられました。


杜若・鴫2羽・河骨


紅葉・鹿2疋・小菊・桔梗


桜・蝶2疋・山吹

 

牡丹・蜻蛉2匹・石竹

 

橘・鷹1羽・薔薇

 

松・鳩二羽・巣籠りひな二羽・藤・つつじ

 

椿・せきれい2羽・根笹

 

水仙・きじ2羽・藪こうじ

 

南天・兎2疋・寒菊

 

梅・ウグイス2羽・福寿草

 

菊・鶴二羽・秋海棠

 

雪持竹・鳳凰1羽・山茶花

 

染司よしおかの吉岡幸雄氏が

男山から採取した各樹種の枝や、化学染料を一切使用しない古代染めの技法で
染色した和紙を用いて調整されてます。

こちらは奉幣の儀が終わり、頓宮内の立ち入り禁止がとけたあとに
どなたでもご覧いただけます。

とってもかわいいので、是非近くでご覧になってみてください。






そのあと宮司による祝詞の奏上があり、いよいよ
上卿が舞台で見守る中、天皇陛下からの御弊物が御神前に奉献されます。

内蔵寮史生より宮司に三座分の御弊物手渡されます。

上卿が舞台に着座したのち、左手で裾をくる動作は、平安朝の殿上作法を伝えるもので
注目に値します。

 

 

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国家の繁栄、国民の安泰、世界平和を願われる天皇陛下の
御祭文が上卿によって微音にて奏上されます。
この御祭文は、黄色の鳥子紙に書かれています。
黄色というのはとても珍しく、格の高いことをあらわしているそうです。

この際、上卿と宮司によって行われる返し祝詞は極めて珍しい作法で、
二拍手の最初を宮司がうち、二拍目を上卿と宮司が重ねてうちます。
そして上卿がうちます。
拍手が計三回聞こえてきます。

上卿が行う所作も起拝という最も鄭重な拝礼だそうです。

息が詰まりそうなほどの貴重な時間ののちに、二頭の神馬が御神前を三周します。
これは、石清水神馬舎で飼われていた神馬ではなく、宮中の左右馬寮から
毎年各一頭ずつ奉納されたものの再現です。

 

縹の武官束帯姿の左右馬寮(六位)が祭典中は南門外の御馬舎前に二名対侍し、

「御馬牽徊の儀」では、神馬に先行して、舞台を三周します。

 

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続いて勅楽奉奏。
霊元天皇が雅楽器を奉納された故事にちなみ、そのうちの三管を楽人に授け、4曲の勅楽が奉納されます。

 


そして、撤饌、御簾は垂れられ、勅使様とともに行われる
特別な「奉幣の儀」が終了します。

 



そのあと、頓宮の横にある八幡の氏神様「高良神社」に
朝御饌(あさみけ)がお供えされます。


頓宮から出てこられる神職さんたち


すぐお隣の高良神社へ


お供えが終わって降りてこられました。







ようやく朝も8時。

奉幣の儀は朝5時半から8時までのノンストップです。

その前の頓宮神幸の儀からもノンストップなので、

夜中〜早朝ずっと神事が続いています。
 

そしてそのまま次は場所を放生川へうつし、放生行事です。

注意・・・
今回ご紹介した「奉幣の儀」は一般見学はできません。
関係者のみ、頓宮内廻廊に参列席が設けられており
そちらに座って見学できますが、一般の方は赤門(頓宮南門)の手前から
ちらりと見える程度で、頓宮内に入ることはできません。
長時間の祭りのため、その場所で立ったままの見学はかなり厳しいかと思います。

もしご覧になるなら、奉幣の儀の初めからではなく、後半からお越しになって、

そのまま放生行事をご覧になるのが、よいコースかと思います。

 

石清水祭シリーズ3 頓宮神幸の儀

  • 2019.09.06 Friday
  • 17:36

石清水祭シリーズ1、神幸行列はコチラ

石清水祭シリーズ2、絹屋殿著御の儀はコチラ

 

3、頓宮神幸の儀 午前4時15分ごろ  ※一般見学不可 @山麓頓宮
ご神体を御鳳輦の中から頓宮へおうつしになる神事です。



 

頓宮とはいわば、御旅所のようなもので、一年の内この石清水祭の時にだけ神様が入られます。

普段はのんびりとしていますが、この日だけは厳重な祭儀が執り行われる最も要の場所です。

頓宮の前には舞台が、斎館の前には礼堂といわれる建物がこの日のためだけに臨時にたてられます。

 

 

 

雅楽の演奏も終わり、聞こえるのは虫の音のみという静寂。

灯りはわずかな松明と月の灯り。

 

この時の月が毎年とても美しい。

そもそも石清水祭の斎行は旧暦の9月15日だったのですから、

毎年十五夜に行われていたのです。

お月様の神秘的な力と結び付けられていたのでしょうね。

今年もちょうど満月の日です。

 

 

 



絹屋殿で 勅使様によって奉迎された御鳳輦が、
頓宮南門を通り、まず頓宮前に臨時に設置された舞台へ。



勅使様は舞台西側で列中しています。
その整列の姿は、渡り鳥の飛ぶ姿に似ていることから
「雁列」と呼ばれています。

頓宮内には、神宝御剣が先に移されます。

言葉の通り、この御剣は御神宝なので、神様か一時も放されることがありません。

「一の御剣っ!」「ほっ!」

神宝御剣神人から神職に手渡され、頓宮へ先に移されました。


そのあとに御神体が入御されます。

「御鳳輦っ!」「ほっ!」
ここでご奉仕するのは、先ほどまで行列のときに御鳳輦に携わっていた

御綱曳神人や駕與丁神人ではなく、駕與丁長神人とよばれる神人です。

白絹の直垂、麻綿たすき姿で、彼らは行列のときは各御鳳輦に近侍し、

出御・入御の際に格別の奉仕をします。


御神体は三体ですので、三度繰り返されます。

静けさの中、掛け声がこだまします。



実際、この暗闇なのでほとんど何が行われているかは見えません。
ただ、とても重要なことが行われているという空気はひしひしと伝わってきます。
この間参列者は起立し低頭しています。



こちらが礼堂。勅使さまの入られる建物です。
 


頓宮南門 舞台 頓宮


 

だんだんと夜が明け、明るくなってきました。

これぐらいまで明るくならないとお写真はもとより肉眼でもほとんど見えません。

ですので御神霊を御鳳輦から頓宮へおうつしになっているところは、ほぼ見えません。

同日夕刻の還幸の儀の、頓宮から御鳳輦へおうつしになる時の方がまだ明るくてよく見えます。

各論最終章「還幸の儀」で雁列などのお写真もお伝えすることといたします。

 

 

重要な役目を終え、今はまた夕刻まで時を待つ三基の御鳳輦。

   

 

 

官祭列の札




 

お勅使様のことを祭典中は上郷(しょうけい)と呼ばれます。

 

上郷(しょうけい)


祭典奉仕者の最高位で、古来は大納言か権大納言級の高級文官が差し遣わされていました。
現在は宮中の祭儀を司る掌典職より遣わされています。
装束は平安期の男子正装である束帯で、据(きょ)という4.6mもの長い絹をひいています。

据は、夏の装いで、身分や祭典により長さの規定があり、
勅使がこれほど長い裾をつけるのは、式年遷宮の時の伊勢神宮と、上下賀茂社、
春日大社のみだそうです。

なお、石帯(腰帯)の飾り石は、有紋玉巡方という繊細な透かし彫りがされた文化財級の芸術品。

蒔絵螺鈿の細太刀や紺だんの平緒なども古式通りの格式を伝えており、皇室の御尊崇のほどが

拝されます。

 

この後、続いて朝5時半より同じ場所で最も重儀である「奉幣の儀」がおこなわれます。
 

 

ご注意・・・
今回ご紹介した「頓宮神幸の儀」及び続いて行われる「奉幣の儀」は
一般見学はできません。
赤門(頓宮南門)の手前から
ちらりと見える程度で、頓宮内に入ることはできません。

ご了承ください。

 

 

 

 

石清水祭シリーズ2 絹屋殿著御の儀

  • 2019.09.05 Thursday
  • 17:22

石清水祭シリーズ1、神幸行列はコチラ

 

2、絹屋殿著御の儀(きぬやでんちゃくぎょのぎ)

午前3時すぎ @山麓二の鳥居前

 

山上を出発した神幸行列が山麓の絹屋殿に到着し、御神霊に里神楽奉奏・神職拝礼・太平楽奉奏が行われます。
御勅使様が御神霊をお迎えに来られます。

絹屋殿とは、山麓の二の鳥居の前に、お祭りのときにだけ臨時で
建てられる建物です。


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四本の掘立柱に支えられ、四方に白絹を張りめぐらしているので、
こう呼ばれています。
普段はこの建物も盛砂もありません。
お祭りのためだけに作られたものです。

午前3時すぎ、神幸行列が山上より、徐々に到着しだします。

 

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ちなみにこのころ、勅使は参議以下の供奉員を率いて、頓宮斎館を出発、

一の鳥居を経て祓あくに入り、特別な祝詞を奉読して行う厳重な修祓を

うけたのち、礼堂に入ります。

 

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礼堂に入られたのちは、

御鳳輦の到着を待つ間、式といわれる祭典の内容を記した巻物を読んで

式次第を確認します。

 

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絹屋殿の行列の説明に戻りましょう。

あかりは松明と提灯の明かりのみ。
街灯、懐中電灯など、電気類はすべて電源オフされるので
真っ暗です。
松明のパチパチという音以外は
しーんと張りつめた空気です。


御鉾神人(みほこじにん)
5mもある「大御鉾」2棹、「中御鉾」3棹、「小御鉾」4棹を持つ神人。

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かわいらしいお供たち、暗闇の階段をよく歩いてこられました。




 

 

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こちらは男児

駒形神人といって、体の前後に白馬の模型を結びつけています。

天冠には日象と月象が飾られています。

 

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3時40分ごろ。
すべての行列が到着しました。
絹屋殿に三座の御鳳輦が入られました。

 

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里神楽の奉奏が始まります。

巫女による神楽は、八幡神三座それぞれの前で、三度行われます。

 

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里神楽を奉奏しているのは「神楽座」で、緋色の衣冠をつけた楽人とは異なり、
宇佐宮からお供してきた「八幡大前の楽人」と呼ばれる古い神人です。
行列の最後尾を承る。

 

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石清水八幡宮田中宮司による拝礼。

 

DSC_0499.JPG

 

続いて神職の拝礼

 

 

それが終わると、勅使を礼堂に迎えに行き、いよいよここからが

公の祭儀としてみなされる官祭です。

勅使様が御神霊をお迎えにこられました。



勅使、上郷(しょうけい)
祭典奉仕者の最高位で、古来は大納言か権大納言級の高級文官が差し遣わされていた。
現在は宮中の祭儀を司る掌典職より遣わされている。
装束は平安期の男子正装である束帯で、据(きょ)という4.6mもの長い絹をひいている。
勅使がこれほど長い裾をつけるのは、式年遷宮の時の伊勢神宮と、上下賀茂社、
春日大社のみだそうです。




官祭列にも、参議、左右次将、外記(げき)など様々な役職があり、
位、衣装はそれぞれで異なります。

祭はこれ以後を「官祭」と称して夕刻の奉送まで、
公の祭儀とみなされます。

勅使様によって奉迎された御神霊は、官祭列の先導の元、頓宮へと向かっていかれます。

 

御鳳輦が動きます。

 

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菊紋の赤丸提灯は、三基の各御鳳輦前の灯明として、各四棹あります。

三基の御鳳輦にそれぞれ「一の揚提灯」「二の揚提灯」「三の揚提灯」

持つ神人は揚提灯神人と呼ばれます。

 

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御鳳輦に絹屋殿の白絹がかからないように、紫紗のはったさしはで

助けます。

御さしは神人

 

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一座ずつ慎重に、動かされ、頓宮へ向かっていかれます。

 

 

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そして「頓宮神幸の儀」につづきます…
 

 

 

今回ご紹介しました「絹屋殿著御の儀」につきましては、
どなたでも見学することができます。
行列が到着しだす、午前3時半ごろまでに
山麓の駐車場付近へお越しください。
ただし約1時間の立ち見です。椅子席はありません。

 

ちなみに雨が降ると、雨儀となりこの「絹屋殿著御の儀」は省略されます。

昨年は、残念ながら雨儀だったので、拝見することができませんでした。

この神事は、神様が目の前を通られ、とてつもない緊張感があり、

お勅使様との距離も近く、かなり見どころの一つなので、省略になるととても残念です。



この時間、まだ京阪電車の始発は動いていませんが、
この日、石清水八幡宮の駐車場は使用できません。
お車でお越しの場合は、お近くの駐車場に泊めてから
歩いて会場へとお越しいただくことになります。
深夜ですのでお気をつけてお越しください。

神様がお近くにお通りになられるうえ、
勅使様が参向される格式あるお祭りです。
私語は慎み、礼儀を失わない程度の服装での
参列を御心がけください。

 

咳払いすると響き渡るようなたいへん静かなお祭りです。

石清水祭シリーズ 1、神幸行列

  • 2019.09.04 Wednesday
  • 11:17

本日より石清水祭の各論、神事一つずつを詳しくご紹介したいと思います。

 

まず、はじまりは9月15日の午前2時/盛の儀
御鳳輦発御(ごほうれんはつぎょ)です。

簡単に言うと、八幡大神様の出発です。

男山山上の御本殿から、ご鳳輦に乗り換えられ、神人(じにん)と言われる

お供を約500名従えて、表参道の階段を下りてこられます。

 

この神幸行列は、山上の社務所前参道で見ることができます。
松明や提灯の明かりだけを頼りに、静かに始まります。

お供は神職のほか神人、楽人など、その名は役割によって細かく分かれており、
王朝時代の衣装もそれぞれ異なります。

真榊神人、神宝御剣神人、揚提灯神人、御鉾神人など
持っているものを表した名前が多いようです。
神人を少しご紹介します。


御前神人(みさきじにん)
貞観元年(859)、宇佐宮より男山に移られた折、先陣を勤めてこの地に到り、
以来神領内に住んで代々の子孫が行列の先頭を奉仕したと伝えられている。
侍烏帽子、裃姿の二名が錫杖を鳴らしつつ進行する。



火長陣衆(かちょうじんしゅう)
宇佐より道筋の案内役をしたという縁故より、石清水放生会開始以来の
神役と伝えられる。
赤い高張提灯を持つ。

 

 





御前拂神人(みさきばらいじにん)
行列の警護役で浄衣姿に弓張提灯を持つ。


火燈人衆(かとうじんしゅう)

宇佐宮よりお供した人々の神役といわれ、前陣の灯明として高張提灯を持つ



「御弓神人(おゆみじにん)」
錦袋に納めた御弓を持つ神人。
三座のご神霊にちなんで、「一の御弓」「二の御弓」「三の御弓」がある。







御幡神人(みはたじにん)
御幡の箱を持ち、お供が榊の小枝を持って近侍する。



「童子・童女」
6名の男児・10名の女児が世話方に伴われてお供します。
普段ならオネムの時間なのに、がんばってます!



「御神宝神人(ごしんぽうじにん)」
錦袋に包まれた大小の御神宝箱を持っています。





「御唐櫃神人(おんからひつじにん)」
三座の御神霊の御装束(御冠や御服など)を納めた
「一の御唐櫃」「二の御唐櫃」」三の御唐櫃」を持つ。


御弊神人(ごへいじにん)
五色の大御弊を持つ。


神幸御弊神人(じんこうごへいじにん)
三座の御神霊にちなんで、一つに束ねられた白弊を持つ。



金銀御弊神人(きんぎんごへいじにん)
直垂姿の6名が、金弊3串、銀弊3串を持つ。


「御獅子神人(おししじにん)」
行列の先払いとして御神霊を守護する神役。



「八流旗神人(はちりゅうきじにん)」
紅白各4流の大幡を持っています。
「八幡」の語源とも言われています。


真榊神人(まさかきじにん)
5色絹をつけた一対の大榊を持つ。



楽人(がくにん)

無位官ではあるが五位相当の緋の衣冠を着用し、神幸から還幸にいたるまで
すべての奏楽を勤めます。
雅楽の音色が静まり返った真夜中の男山に木魂します。







神宝楽器唐櫃神人(しんぽうがっきからひつじにん)
霊元天皇御奉納の雅楽器を納めた唐櫃を持つ。

このほかにもたくさんのお供が
おごそかで幻想的な雰囲気の中、目の前を過ぎていきます。
まるで動く古典。
まさに平安絵巻から飛び出してきたかのような、神幸行列が続きます。

そして、いよいよ八幡大神様をのせた御鳳輦へと続きます。

御鳳輦(ごほうれん)とは、ご神霊の乗り物を指し、
おみこしの原型といわれています。

石清水八幡宮の御祭神は応神天皇、神功皇后、ひめ大神の三神であるので、
御鳳輦も3座あります。



手前の黄色の衣の神人は、「御綱引神人(みつなひきじにん)」。
各御鳳輦の前後に結び付けられた朱綱で、
参道の昇降を佐けます。

紅い衣の神人は「駕與丁神人(かよちょうじにん)」
天皇行幸列の行粧に準じ、鳥兜(とりかぶと)・りょうとう・わら靴姿を
しています。

鳥兜の色は三座の御鳳輦に仕える神人によって異なります。






 

御鳳輦をかつぐのは16名と決まっています。

お神輿の原型と言いましたが、例えば7月に行われる高良社祭太鼓祭りの時のように

威勢の良い掛け声とともに揺らしながら担ぐのではなく、

無言で厳かに重々しく担ぎます。

 

神様が前をお通りになるとき、参列者は低頭し手を合わせます。

ゆっくりとした歩みで、行列はご本殿より三の鳥居をくぐり、
表参道を下りていきます。

この間、参列者は近道である裏参道よりいそいで駆け下り、
先回りして山麓で到着を待ち構えます。

山麓の二の鳥居の前にお祭りのときだけ臨時に建てられる絹屋殿(きぬやでん)
へ到着すると、「絹屋殿著御の儀」が行われます。

「絹屋殿著御の儀」については次回へつづく…




今回御紹介した「神幸の儀」は、男山山上の社務所前参道より
どなたでもご覧いただけます。

※1時間以上の立ち見です。椅子席はありません。

午前2時までに山上へお越しください。

 

参列のポイントは10時ごろに、京阪電車と男山ケーブルで男山山上にあがり、

神事が始まるまで待機していることです。

車は付近の駐車場も少なく、石清水祭ではあまりお勧めしていません。



真夜中のこの時間、なかなか一般の方は御参列を躊躇されるかと思います。
しかし、神様が動くのは夜が静まって、
人目に触れない時間が望ましく、また「丑三つ時」という時間帯は、
霊のあるものの力が一番発揮される時間だそうです。

ぜひ、日本三大勅祭の石清水祭をご体感ください。

ただし、神様がお近くをお通りになる格式のあるお祭りです。
参列の際は、私語を慎み、礼儀を失わない程度の服装を
心がけください。

勅祭 石清水祭

  • 2019.09.01 Sunday
  • 13:03

9月15日は勅祭 石清水祭。

勅祭とは、勅使が直々に天皇陛下よりお供え物を供えに
参向される祭典のことで、全国8万社ある神社の中でも
勅祭が催行される神社は、16社しかありません。
なかでも石清水祭は、賀茂祭・春日祭とともに日本三大勅祭に数えられています。

起源は貞観5年(863年)。
生きとし生けるものの平安を願い、国家安泰と国民の幸福を御祈願されるお祭りです。

 


石清水祭のおおまかな流れを以下に示します。



/盛の儀 御鳳輦発御(ごほうれんはつぎょ)午前2時ごろ  @山上本殿〜表参道
15日の夜中に八幡大神様が山上のご本殿より山麓と降りてこられます。
御神体をのせた御鳳輦が、400名のお供を連れて、ご本殿を出発します。




絹屋殿箸御の儀(きぬやでんちゃくぎょのぎ) 午前3時40分ごろ @山麓絹屋殿(二の鳥居前)
神幸行列が山麓へと到着しだします。
山麓の絹屋殿で、勅使参向のもと、神楽奉納などがおこなわれます

 

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F楜椰盛の儀 午前4時15分ごろ  ※一般見学不可 @山麓頓宮
ご神体を御鳳輦の中から頓宮へおうつしになります。


 
な幣の儀 午前5時半ごろ  ※一般見学不可  @山麓頓宮
山麓の頓宮で勅使参向のもと、天皇陛下のお供え物が献れます。

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ナ生会 午前8時ごろ  @放生川・安居橋
魚や鳥が放され、生きとし生ける物の平安をお祈りされます。
童児による胡蝶の舞の奉納がおこなわれます。






Υ垤の儀 午後5時   @山麓頓宮〜表参道
15日夕刻に、ご神体が行列を従え、山上へとお戻りになられます。

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一年で一日だけ神様が山麓に降りてこられ、そしてまた上って行かれる…

まるで平安絵巻を見ているかのような行列は
「動く古典」とも称されているほどです。

ワイワイと騒ぐお祭りではなく、
格式の高い厳かなお祭りで、
聞こえてくるのは松明のパチパチはじける音と虫の音ぐらいで

とても静かです。

浄暗の中行われる神幸行列。

神様が動かれるのは、夜中の方が良いとされているからです。

灯りも松明の灯りのみ。
起源である平安時代からの古式にのっとって行われる石清水祭だからこそです。

石清水八幡宮の1年で一番の特別な日。
山麓に住む私たちも、この日が尊くてたまりません。

なお、伝統と格式のある祭りであるため、神事によっては
参列の申し込みが事前に必要なものも多々ございます。

夜中2時に参列が始まると、そのまま休憩はなく、放生会が終わる9時ごろまで

神事が続きます。

長時間の参列のため、体力的な心配のある方は不向きです。

また神様がお近くにお通りになられるうえ、
勅使様が参向される格式あるお祭りです。
私語は慎み、礼儀を失わない程度の服装での
参列を御心がけください。

詳しくは石清水八幡宮(075-981-3001)へお問い合わせくださいませ。

 

 

八幡三神がのられる御鳳輦

 

IMG_7890.JPG

 

IMG_7892.JPG

お神輿の原型と言われています。

 

当店の前が一年に一度、この日のみ特別な空気に包まれます。


ご参拝、ご参列の際は、石清水八幡宮門前名物走井餅をお求めください。
今月は、石清水祭の詳細の記事を書きます。

 

菊花祭のご案内

  • 2019.08.28 Wednesday
  • 09:29

   

 

石清水八幡宮では「石清水の御節会」という、五節句の神事が行われており、

来る9月9日の重陽の節句には、菊花祭が斎行されます。

 

菊花祭では、御神前に着せ綿を被せた菊の花が飾られます。

着せ綿とは、前日より、菊の花の上に真綿を被せ、菊の露を移します。
節句の日にその真綿で体や顔を拭い、不老長寿や厄除けを願います。

 

また、その着せ綿を意匠とした菓子と菊酒が神前に供えられ、

祭典終了後に直会として、参列者もいただくことができます。

石清水の御節会では、御神前にお供えしたご神饌を、

撤下神饌として神も人も共にいただく、「神人供食」が重要とされています。

 

神職さんのお話を聞きながら、菊酒と菓子をいただく直会は特別な時間です。

私の参列した時は、御神前より着綿も分けていただき、感激しました。

 

神事も神職さんの烏帽子や豊栄舞を舞う巫女さんの簪には菊の花が飾られ、とても華やかな雰囲気です。

 

是非、この貴重な機会に皆様もご参列され、心身健康をお祈りされてはいかがでしょうか。

 

菊花祭

9月9日(月) 午前10時〜11時ごろ(受け付けは9時45分まで)

事前申し込みは不要です。
参列料:1000円
詳細は石清水八幡宮へお問い合わせください。

 

 

当舗は、石清水の御節会におけるご神饌の菓子を作らせていただいております。

菊花祭の菓子は、上用製となっております。

この菓子は、店頭販売はしておりません。

 

また、当日、当店はお休みをいただいております。

何卒ご了承くださいませ。

 

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