エジソンと八幡

  • 2017.10.15 Sunday
  • 17:25

八幡市駅に降り立つと、目に飛び込んでくるのがこのエジソンの胸像。




 

そしてその通りはエジソン通りと命名されています。

 

さて、それはなぜでしょうか。

世界の発明王エジソンの最も代表する発明品といえば白熱電球でしょう。

「世界の夜を昼にした」と言われ、文明の進歩を大きく助けました。

 

その白熱電球の発明になくてはならなかったのがここ京都八幡の竹です。

 

エジソンは、最も長く灯るフィラメントの素材を世界中に探していました。

その中で、なんと八幡の真竹をフィラメントに使用した電球が最も長く輝いたのです。



 

この細く裂いた竹が光をともすのです。

私も見せていただいたことがありますが、

今の電気の人工的な灯りではなく、なんとも温かみのある優しい光です。

その所縁で石清水八幡宮にはエジソン記念碑が建立されています。

 

 

神社の境内にエジソン記念碑とは驚かれるかもしれませんが、実はその歴史は古く、

昭和17年に私のおばあさんが小学校の遠足でその前で記念撮影をしています。



 

このエジソン記念碑は、今のものの先代で展望台にあったころです。

土地の権利の問題で昭和33年に今の場所へ移されます。

 

戦後、GHQが官幣大社をいわば戦犯として潰そうかと石清水八幡宮へ視察に来た際、

エジソン記念碑を目にし友好の念を覚えたことが、石清水八幡宮が取り壊されずに済んだ理由の一つと

言われています。

日米友好の懸け橋にエジソンが一役買ったわけです。

 


毎年10月18日のエジソンの命日には、エジソン碑の前で祭典が行われます。


日米両国の国旗が並び、両国の国歌が流れます。



 

神社の中で、星条旗が掲げられ、アメリカ国歌が流れるなんて

なかなか珍しい光景だと思います。

 

日の丸と並んでいる星条旗、君が代に続いて流れるアメリカ国歌。

かつて、エジソンが日米友好の懸け橋となったように、

国と国でいがみ合うことのない平和な世の中を切に願うばかりです。

 

 

エジソン没後86年の今年も10月18日(水)、エジソン碑前祭が行われます。

祭典は申し込み不要で当日どなたさまでも参列できます。

 

 

エジソン碑前祭

10月18日(水)16時から

エジソン記念碑前にて 参列料なし

平成29年9月15日 勅祭 石清水祭

  • 2017.09.16 Saturday
  • 15:48

平成29年9月15日、石清水八幡宮では、

勅使参向の元、三笠宮彬子女王殿下がご台臨なされ、勅祭石清水祭が厳粛裡に斎行されました。

 

 

午前3時ごろ 神幸行列

 

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午前3時半ごろ  絹屋殿著御の儀

 

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午前5時半ごろ 奉幣の儀

 

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午前8時ごろ  放生会

 

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午後5時ごろ  還幸の儀

 

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八幡大神様の御神徳に感謝し、精進したいと思います。

皆様のご参列、ご来店、誠にありがとうございました。

石清水祭各論6 「還幸の儀」

  • 2017.09.13 Wednesday
  • 11:02

いよいよ明日の夜中から始まる勅祭石清水祭。

今夜から、宮司さん、権宮司さん、禰宜さんは参籠に入られ、

心身潔斎となります。

 

還幸の儀 午後5時   @山麓頓宮 (一般見学不可)

 

15日夜中に山上から山麓へ降りてこられ、頓宮殿で一日お過ごしになった八幡大神様。
15日夕刻にまた、400人ものお供の行列を従え山上へとお戻りになられます。

御神体を御鳳輦におうつしになる神事は勅使さまのもと行われます。

 

 

 

16時半

高良社に夕御饌(ゆうみけ)がお供えされます。

 

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17時 還幸の儀

 

上卿以下著座

 

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右側の方が上卿(お勅使様)、天皇陛下のお遣いです。

 

 

けんれん

御神前の御簾(みす)が神職さんの手により
巻きあげられ、御開扉となります。

 

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献饌

神饌(しんせん)がお供えされます。

 

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上卿「見参(げざん)」を被見

外記が上卿に名簿をすすめています。

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垂簾(すいれん)

大切なところは五色幕がはられ一般の目には触れないようにされます。

 

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神宝御剣拝受

神様のおそばに常にある神宝御剣が先にうつされます。

「御躰の神剣(ぎょたいのしんけん)」とも尊ばれ、御神体三座につきそれぞれ

「一の御剣」「二の御剣」「三の御剣」とあります。

 

 

神職によって頓宮内から持ち出され、神宝御剣神人に手渡されます。

行列の間中、神宝御剣神人は神剣を捧持し、御鳳輦に近侍します。

 

 

この間、上卿以下は頓宮西側に列立しています。

この整列の姿は、渡り鳥の飛ぶ姿に似ていることから「雁列(がんれつ)」と呼ばれます。

 

 

 

出御

御神体を御鳳輦におうつしになります。

 

まず舞台に三座の御鳳輦が到着。

 

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一座ずつ頓宮内へ

 

 

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白絹の直垂・麻綿たすき姿の駕與丁長神人(かよちょうのおさじにん)が、

出御・入御の際には格別の奉仕をします。

 

 

御神霊をおうつしになっている間、神人は控えています。

 

 

また御鳳輦が頓宮殿手前の舞台に奉安(ほうあん)される際に「ケヒー」という声がかけられます。
これは「警蹕(けいひつ)」と呼ばれる作法で、通常は「オー」という音が一般的ですが、

石清水祭においては「ケヒー」という特殊な警蹕がかけられます。

 

 

三座の御神体が御鳳輦におうつりになると、御発御になります。

 

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18時半ごろ行列をしたがえ出発。表参道をゆっくりとした歩みで上られ、

山上の御本殿にお戻りになられます。

 

 

 

頓宮南門から二の鳥居の間の参道付近(山麓)では

どなた様でも還幸行列を見ることができます。

夜中の神幸行列より、見物の方が多くいらっしゃいます。

一時間弱の立ち見です。

 

シリーズでお伝えしてきました石清水祭。

言葉などが難しかったかと思いますが、少しはご興味を持っていただけましたでしょうか。

結局のところ、15日の朝8時から9時の放生会、または15日夕方18時から19時の還幸行列のどちらかが

観光しやすいポイントでしょうか。

 

いよいよ明日からです。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

石清水祭各論5 「放生会」

  • 2017.09.12 Tuesday
  • 10:44

放生会 午前8時ごろ @放生川・安居橋
魚や鳥が放され、生きとし生ける物の平安をお祈りされます。
童児による胡蝶の舞の奉納がおこなわれます。



朝8時。
お祭りの舞台は頓宮からすぐお隣の放生川と安居橋に移ります。 

放生会は、石清水祭の起こりとなった行事です。

石清水祭は、石清水八幡宮創建より四年後の貞観5年(863年)清和天皇の御代、旧暦8月15日、
宇佐宮の放生会にならって「石清水放生会」として始められました。

八幡大神様が放生川の辺にお臨みになり、魚や鳥を解き放つことにより、生きとし生けるものの
平安を願われたのです。

948年村上天皇の御代からは勅会となり、歴代の天皇陛下が毎年勅使を遣わされ、国家の安寧と

国民の幸福を祈請してこられました。

明治初年の大改革により、石清水放生会の名は「仲秋祭」「男山祭」などと改称されたのち、

大正7年より「石清水祭」と改称され、現在に至っています。

祝詞奉唱のなか、川へ魚が、空へは鳩が放され、
橋の上で童子による胡蝶の舞が奉納されるこの放生会は、石清水祭のうちの

見どころの一つです。





安居橋の上に、「八幡」の語源である、紅白各四流の大幡が設置され、神職さんが現れました。

ここからは田中宮司はご奉仕されません。





修祓


大祝詞奉唱



放魚




放鳥









胡蝶の舞
橋のふもとで楽人が雅楽を奉奏します。

 

 

 


 

この放生行事は、さざなみ公園よりどなたでも見ることができます。
所要時間は1時間弱。立ち見です。

そして、この放生行事が終わると夕方5時にまた、御神霊が頓宮より
行列をなして山上のご本殿へと戻られる還幸の儀まで
奉納舞楽や奉納演武のほか、これといった祭りごとは行われません。

 

午前10時 舞楽奉納

 

 

 

13時 奉納演武

 

 

 

「石清水八幡宮のお祭りは9月15日」とお思いになって、一般的な時間(お昼頃)に

お越しになっても、何も行われていません。

朝8時から9時ごろまで見学されるか、夕方18時ごろに還幸行列を見学されるしかお祭りの雰囲気は味わえませんので

ご注意ください。

 

次回、石清水祭各論6還幸の儀にて最終回といたします。

いよいよ近づいてまいりました。

石清水祭各論4 「奉幣の儀」

  • 2017.09.08 Friday
  • 09:57

奉幣の儀 午前5時半ごろ ※一般見学不可 @山麓頓宮

 

山麓の頓宮で天皇陛下のおつかいである勅使参向のもと、
天皇陛下のお供え物が献れます。

 



しらじらと夜が明けだす早朝5時半。
お祭りはさらに静けさを増し、はりつめた空気に。
いよいよ天皇陛下からの御奉納品が御神前に奉献される最も重儀、
「奉幣の儀(ほうべいのぎ)」がはじまります。



石清水祭の主要舞台、山麓の頓宮殿。

 



頓宮の中には石清水八幡宮山上のご本殿から
三体の八幡大神様がうつられています。

御神前の御簾(みす)が神職さんの手により
巻きあげられ、御開扉となります。

 

そして神饌(しんせん)がお供えされます。

 


 

 


石清水祭の神饌は、古来より伝承されてきた特殊なもので、
御飯・焼鳥・兎餅などの火を通したものと、
鮭・ブドウ・なす等の火を通さないもの、
「供花」の三種類に大別されます。

それぞれ昔からの規則で切り方、盛り方も決められています。

お供え物の中には、とさかのり、三島のり、ワサビなど、
珍しいものもあります。

「供花」について少し詳しくご説明いたします。
供花とは、生の花のお供えではなく、
簡単にいえば和紙でできた造花です。
供花神饌(おはなしんせん、きょうかしんせん)とよばれ、
毎年新調されます。

 





八幡大神にご覧いただき、御心を御慰めするためにお供えされるもので
他の神社ではほとんど見ることのできない特殊神饌です。

 


12台の花や鳥で現した伝統工芸品である供花は、
古来は皇室からの特別なお供えでした。

現在は、三笠宮彬子女王殿下が製作に携わられています。


杜若・鴫2羽・河骨


紅葉・鹿2疋・小菊・桔梗


桜・蝶2疋・山吹

 

牡丹・蜻蛉2匹・石竹

 

橘・鷹1羽・薔薇

 

松・鳩二羽・巣籠りひな二羽・藤・つつじ

 

椿・せきれい2羽・根笹

 

水仙・きじ2羽・藪こうじ

 

南天・兎2疋・寒菊

 

梅・ウグイス2羽・福寿草

 

菊・鶴二羽・秋海棠

 

雪持竹・鳳凰1羽・山茶花

 

男山から採取した各樹種の枝や、化学染料を一切使用しない古代染めの技法で
染色した和紙を用いて調整されます。

こちらは奉幣の儀が終わり、頓宮内の立ち入り禁止がとけたあとに
どなたでもご覧いただけます。

 






そのあと宮司様による祝詞の奏上があり、いよいよ
上卿が舞台で見守る中、天皇陛下からの御弊物が御神前に奉献されます。
上卿が舞台に着座したのち、左手で裾をくる動作は、平安朝の殿上作法を伝えるもので
注目に値します。

国家の繁栄、国民の安泰、世界平和を願われる天皇陛下の
御祭文が上卿によって奏上されます。
この御祭文は、黄色の鳥子紙に書かれています。
黄色というのはとても珍しく、格の高いことをあらわしているそうです。

この際、上卿と宮司によって行われる返し祝詞は珍しい作法で、
二拍手の最初を宮司がうち、二拍目を上卿と宮司が重ねてうちます。
そして上卿がうちます。
拍手が計三回聞こえてきます。

上卿が行う所作も起拝という最も鄭重な拝礼だそうです。

貴重な時間ののちに、二頭の神馬が御神前を三周します。
これは、石清水神馬舎で飼われていた神馬ではなく、宮中の左右馬寮から
毎年各一頭ずつ奉納されたものの再現です。



霊元天皇が雅楽器を奉納された故事にちなみ、楽人によって4曲の勅楽が奉納されます。
ここでようやく息遣いまでもが聞こえそうなぐらいの静寂の時間が終わります。

 


 


そして、御簾は垂れられ、勅使様とともに行われる
特別な「奉幣の儀」が終了します。

そのあと、頓宮の横にある八幡の氏神様「高良神社」に
朝御饌(あさみけ)がお供えされます。


頓宮から出てこられる神職さんたち


すぐお隣の高良神社へ


お供えが終わって降りてこられました。







ようやく朝も8時。
参道に見物客が多くなってきました。
次は放生行事です。

注意・・・
今回ご紹介した「奉幣の儀」は一般見学はできません。
私達崇敬者や事前の申し込みの方のみ、頓宮内廻廊に参列席が設けられており
そちらに座って見学できますが、一般の方は赤門(頓宮南門)の手前から
ちらりと見える程度で、頓宮内に入ることはできません。
長時間の祭りのため、その場所で立ったままの見学はかなり厳しいかと思います。
もちろん、貴重なお祭りであるため知っていただきたいとは思うのですが、
私個人的にはこのあと朝8時から始まる放生行事からの参列をお勧めします。

事前申し込みの際の玉串料は5000円です。

詳しくは石清水八幡宮社務所(075-981-3001)までお問い合わせください。

 

 

石清水祭各論3「頓宮神幸の儀」

  • 2017.09.07 Thursday
  • 09:23

頓宮神幸の儀 午前4時15分ごろ  ※一般見学不可 @山麓頓宮
ご神体を御鳳輦の中から頓宮へおうつしになる神事です。



 

頓宮とはいわば、御旅所のようなもので、一年の内この石清水祭の時にだけ神様が入られます。

普段はのんびりとしていますが、この日だけは厳重な祭儀が執り行われる最も要の場所です。

頓宮の前には舞台が、斎館の前には礼堂といわれる建物がこの日のためだけに臨時にたてられます。

 

 

 

雅楽の演奏も終わり、聞こえるのは虫の音のみという静寂。

灯りはわずかな松明と月の灯り。

 

この時の月が毎年とても美しい。

そもそも石清水祭の斎行は旧暦の9月15日だったのですから、

毎年十五夜に行われていたのです。

お月様の神秘的な力と結び付けられていたのでしょうね。

今でこそ、新暦なので必ずしも十五夜とは重なりませんが、それでも

この時期の月は明るく、神秘的な力を発していてとても美しい。

 

張りつめた緊張感が漂います。

古から変わらず、どのような方々がこの貴重な時間を過ごしたのでしょう。



絹屋殿で 勅使様によって奉迎された御鳳輦が、
頓宮南門を通り、まず頓宮前に臨時に設置された舞台へ。



勅使様は舞台西側で列中しています。
その整列の姿は、渡り鳥の飛ぶ姿に似ていることから
「雁列」と呼ばれています。

頓宮内には、神宝御剣が先に移されます。
「一の御剣っ!」「ほっ!」

そのあとに御神体が入御されます。

「御鳳輦っ!」「ほっ!」

御神体は三体ですので、三度繰り返されます。

静けさの中、掛け声がこだまします。



実際、この暗闇なのでほとんど何が行われているかは見えません。
ただ、とても重要なことが行われているという空気はひしひしと伝わってきます。
この間参列者は起立し低頭しています。



こちらが礼堂。勅使さまの入られる建物です。

この礼堂に入られる前(3時ごろ)に、勅使は参議以下の供奉員を率いて、頓宮斎館(奥の建物)より
一の鳥居を経て祓幄(はらいあく)に入り、厳重な修祓(しゅばつ)を受けられます。
この修祓とは、中臣祓(なかとみのはらい)という特別な祝詞を奉読して行うお祓いだそうです。

 

 

 




 

だんだんと日がのぼり、明るくなってきました。

これぐらいまで明るくならないとお写真はもとより肉眼でもほとんど見えません。

ですので御神霊を御鳳輦から頓宮へおうつしになっているところは、ほぼ見えません。

同日夕刻の還幸の儀の、頓宮から御鳳輦へおうつしになる時の方がまだ明るくてよく見えます。

各論最終章「還幸の儀」で雁列などのお写真もお伝えすることといたします。

 

 

重要な役目を終え、今はまた夕刻まで時を待つ三基の御鳳輦。

   

 

 

官祭列の札




 

お勅使様のことを祭典中は上郷(しょうけい)と呼ばれます。

 

 

この後、続いて朝5時半より同じ場所で最も重儀である「奉幣の儀」がおこなわれます。
 

 

ご注意・・・
今回ご紹介した「頓宮神幸の儀」及び続いて行われる「奉幣の儀」は
一般見学はできません。
私達崇敬者や事前の申し込みの方のみ、頓宮内廻廊に参列席が設けられており
そちらに座って見学できますが、一般の方は赤門(頓宮南門)の手前から
ちらりと見える程度で、頓宮内に入ることはできません。
長時間の祭りのため、その場所で立ったままの見学はかなり厳しいかと思います。
もちろん、貴重なお祭りであるため知っていただきたいとは思うのですが、
私個人的にはこのあと朝8時から始まる放生行事からの参列をお勧めします。

事前申し込みの際の玉串料は5000円です。

詳しくは石清水八幡宮社務所(075-981-3001)までお問い合わせください。

石清水祭各論2 「絹屋殿の儀」

  • 2017.09.06 Wednesday
  • 11:29

絹屋殿著御の儀(きぬやでんちゃくぎょのぎ)

午前3時すぎ @山麓二の鳥居前

 

行列が山上より山麓に到着し、御神霊に里神楽奉奏・神職拝礼・太平楽奉奏が行われます。
そして御勅使様が御神霊をお迎えに来られます。

絹屋殿とは、山麓の二の鳥居の前に、お祭りのときにだけ臨時で
建てられる建物です。

 


四本の掘立柱に支えられ、四方に白絹を張りめぐらしているので、
こう呼ばれています。
普段はこの建物も盛砂もありません。
お祭りのためだけに作られたものです。


それでは、絹屋殿著御の儀を少し御紹介いたします。

午前3時すぎ、神幸行列が山上より、徐々に到着しだします。

 

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奥に見えているのが絹屋殿です。





あかりは松明と提灯の明かりのみ。
街灯、懐中電灯など、電気類はすべて電源オフされるので
真っ暗です。




雅楽の調べと、松明のパチパチという音以外は
しーんと張りつめた空気です。


御鉾神人(みほこじにん)
5mもある「大御鉾」2棹、「中御鉾」3棹、「小御鉾」4棹を持つ神人。




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かわいらしいお供たち、暗闇の階段をよく歩いてこられました。








神職

3時40分ごろ。
すべての行列が到着しました。
絹屋殿に三座の御鳳輦が入られました。





里神楽の奉奏が始まります。

巫女による神楽は、八幡神三座それぞれの前で、三度行われます。

 

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里神楽を奉奏しているのは「神楽座」で、緋色の衣冠をつけた楽人とは異なり、
宇佐宮からお供してきた「八幡大前の楽人」と呼ばれる古い神人です。
行列の最後尾を承る。



石清水八幡宮田中宮司による拝礼。




続いて神職の拝礼。

 

天皇陛下の御遣いである勅使様が御神霊をお迎えにこられました。



勅使、上郷(しょうけい)
祭典奉仕者の最高位で、古来は大納言か権大納言級の高級文官が差し遣わされていた。
現在は宮中の祭儀を司る掌典職より遣わされている。
装束は平安期の男子正装である束帯で、据(きょ)という4.6mもの長い絹をひいている。
勅使がこれほど長い裾をつけるのは、式年遷宮の時の伊勢神宮と、上下賀茂社、
春日大社のみだそうです。




官祭列にも、参議、左右次将、外記(げき)など様々な役職があり、
位、衣装はそれぞれで異なります。

祭はこれ以後を「官祭」と称して夕刻の奉送まで、
公の祭儀とみなされます。

勅使様によって奉迎された御神霊は、官祭列の先導の元、頓宮へと向かっていかれます。

 

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そして「頓宮神幸の儀」につづきます…


今回ご紹介しました「絹屋殿著御の儀」につきましては、
どなたでも見学することができます。
行列が到着しだす、午前3時半ごろまでに
山麓の駐車場付近へお越しください。
ただし約1時間の立ち見です。椅子席はありません。

ちなみにまだ京阪電車の始発は動いていませんが、
この日、石清水八幡宮の駐車場は使用できません。
お車でお越しの場合は、お近くの駐車場に泊めてから
歩いて会場へとお越しいただくことになります。
深夜ですのでお気をつけてお越しください。

ただし、神様がお近くにお通りになられるうえ、
勅使様が参向される格式あるお祭りです。
私語は慎み、礼儀を失わない程度の服装での
参列を御心がけください。

 

咳払いすると響き渡るようなたいへん静かなお祭りです。

石清水祭 各論1「神幸の儀」

  • 2017.09.05 Tuesday
  • 12:47

勅祭石清水祭を9月15日に控え、石清水八幡宮山麓も着々と準備が進んでおります。

 

 

石清水祭では一年に一度この日だけ、八幡大神様が山麓の頓宮へ降りてこられます。

その際に、ご鳳輦というお神輿のようなものに乗ってこられるのですが、

そのご鳳輦を置いておくための建物や、お勅使さまが入られる建物などが臨時で建てられています。

これは、毎年この日のためだけに建てられて、終わったらまた元に戻されます。

 

 

 

 

 

さて、今週は石清水祭の各論と題して、神事一つずつを詳しくご紹介したいと思います。

 

まず、はじまりは9月15日の午前2時/盛の儀
御鳳輦発御(ごほうれんはつぎょ)です。

簡単に言うと、八幡大神様の出発です。

男山山上の御本殿から、ご鳳輦に乗り換えられ、神人(じにん)と言われる

お供を400名従えて、表参道の階段を下りてこられます。

 

この神幸行列は、山上の社務所前で見ることができます。
松明や提灯の明かりだけを頼りに、静かに始まります。

お供は神職のほか神人、楽人など、その名は役割によって細かく分かれており、
王朝時代の衣装もそれぞれ異なります。

真榊神人、神宝御剣神人、揚提灯神人、御鉾神人など
持っているものを表した名前が多いようです。
神人を少しご紹介します。


御前神人(みさきじにん)
貞観元年(859)、宇佐宮より男山に移られた折、先陣を勤めてこの地に到り、
以来神領内に住んで代々の子孫が行列の先頭を奉仕したと伝えられている。
侍烏帽子、裃姿の二名が錫杖を鳴らしつつ進行する。



火長陣衆(かちょうじんしゅう)
宇佐より道筋の案内役をしたという縁故より、石清水放生会開始以来の
神役と伝えられる。
赤い高張提灯を持つ。



御前拂神人(みさきばらいじにん)
行列の警護役で浄衣姿に弓張提灯を持つ。






「御弓神人(おゆみじにん)」
錦袋に納めた御弓を持つ神人。
三座のご神霊にちなんで、「一の御弓」「二の御弓」「三の御弓」がある。







御幡神人(みはたじにん)
御幡の箱を持ち、お供が榊の小枝を持って近侍する。



「童子・童女」
6名の男児・10名の女児が世話方に伴われてお供します。
普段ならオネムの時間なのに、がんばってます!



「御神宝神人(ごしんぽうじにん)」
錦袋に包まれた大小の御神宝箱を持っています。





「御唐櫃神人(おんからひつじにん)」
三座の御神霊の御装束(御冠や御服など)を納めた
「一の御唐櫃」「二の御唐櫃」」三の御唐櫃」を持つ。


御弊神人(ごへいじにん)
五色の大御弊を持つ。


神幸御弊神人(じんこうごへいじにん)
三座の御神霊にちなんで、一つに束ねられた白弊を持つ。



金銀御弊神人(きんぎんごへいじにん)
直垂姿の6名が、金弊3串、銀弊3串を持つ。


「御獅子神人(おししじにん)」
行列の先払いとして御神霊を守護する神役。



「八流旗神人(はちりゅうきじにん)」
紅白各4流の大幡を持っています。
「八幡」の語源とも言われています。


真榊神人(まさかきじにん)
5色絹をつけた一対の大榊を持つ。



楽人(がくにん)

無位官ではあるが五位相当の緋の衣冠を着用し、神幸から還幸にいたるまで
すべての奏楽を勤めます。
雅楽の音色が静まり返った真夜中の男山に木魂します。







神宝楽器唐櫃神人(しんぽうがっきからひつじにん)
霊元天皇御奉納の雅楽器を納めた唐櫃を持つ。

このほかにもたくさんのお供が
おごそかで幻想的な雰囲気の中、目の前を過ぎていきます。
まるで動く古典。
まさに平安絵巻から飛び出してきたかのような、神幸行列が続きます。

そして、いよいよ八幡大神様をのせた御鳳輦へと続きます。

御鳳輦(ごほうれん)とは、ご神霊の乗り物を指し、
おみこしの原型といわれています。

石清水八幡宮の御祭神は応神天皇、神功皇后、ひめ大神の三神であるので、
御鳳輦も3座あります。



手前の黄色の衣の神人は、「御綱引神人(みつなひきじにん)」。
各御鳳輦の前後に結び付けられた朱綱で、
参道の昇降を佐けます。

紅い衣の神人は「駕與丁神人(かよちょうじにん)」
天皇行幸列の行粧に準じ、鳥兜(とりかぶと)・りょうとう・わら靴姿を
しています。

鳥兜の色は三座の御鳳輦に仕える神人によって異なります。






 

御鳳輦をかつぐのは16名と決まっています。

お神輿の原型と言いましたが、例えば7月に行われる高良社祭太鼓祭りの時のように

威勢の良い掛け声とともに揺らしながら担ぐのではなく、

無言で厳かに重々しく担ぎます。

 

神様が前をお通りになるとき、参列者は低頭し手を合わせます。

ゆっくりとした歩みで、行列はご本殿より三の鳥居をくぐり、
表参道を下りていきます。

この間、参列者は近道である裏参道よりいそいで駆け下り、
先回りして山麓で到着を待ち構えます。

山麓の二の鳥居の前にお祭りのときだけ臨時に建てられる絹屋殿(きぬやでん)
へ到着すると、「絹屋殿著御の儀」が行われます。

「絹屋殿著御の儀」については次回へつづく…




今回御紹介した「神幸の儀」は、男山山上の社務所前参道より
どなたでもご覧いただけます。
午前2時までに山上へお越しください。
男山ケーブルは終夜運転しています。(ただし京阪本線は運休)
※1時間以上の立ち見です。椅子席はありません。

真夜中のこの時間、なかなか一般の方は御参列を躊躇されるかと思います。
しかし、神様が動くのは夜が静まって、
人目に触れない時間が望ましく、また「丑三つ時」という時間帯は、
霊のあるものの力が一番発揮される時間だそうです。

ぜひ、日本三大勅祭の石清水祭をご体感ください。

ただし、神様がお近くをお通りになる格式のあるお祭りです。
参列の際は、私語を慎み、礼儀を失わない程度の服装を
心がけください。

 

 

 

勅祭 石清水祭

  • 2017.09.01 Friday
  • 09:15

9月15日は勅祭 石清水祭。

勅祭とは、勅使が直々に天皇陛下よりお供え物を供えに
参向される祭典のことで、全国8万社ある神社の中でも
勅祭が催行される神社は、16社しかありません。
なかでも石清水祭は、賀茂祭・春日祭とともに日本三大勅祭に数えられています。

起源は貞観5年(863年)。
生きとし生けるものの平安を願い、国家安泰と国民の幸福を御祈願されるお祭りです。

 


石清水祭のおおまかな流れを以下に示します。



/盛の儀 御鳳輦発御(ごほうれんはつぎょ)午前2時ごろ  @山上本殿〜参道
15日の夜中に八幡大神様が山上のご本殿より山麓と降りてこられます。
御神体をのせた御鳳輦が、400名のお供を連れて、ご本殿を出発します。




絹屋殿箸御の儀(きぬやでんちゃくぎょのぎ) 午前3時40分ごろ @山麓絹屋殿(二の鳥居前)
神幸行列が山麓へと到着しだします。
山麓の絹屋殿で、天皇陛下のおつかいである勅使参向のもと、
神楽奉納などがおこなわれます



 

F楜椰盛の儀 午前4時15分ごろ  ※一般見学不可 @山麓頓宮
ご神体を御鳳輦の中から頓宮へおうつしになられます。


 
な幣の儀 午前5時半ごろ  ※一般見学不可  @山麓頓宮
山麓の頓宮で天皇陛下のおつかいである勅使参向のもと、
天皇陛下のお供え物が献れます。




 
ナ生会 午前8時ごろ  @放生川・安居橋
魚や鳥が放され、生きとし生ける物の平安をお祈りされます。
童児による胡蝶の舞の奉納がおこなわれます。






Υ垤の儀 午後5時   @山麓頓宮〜参道
そして15日夕刻にまた、ご神体が行列を従え、山上へとお戻りになられます。






一年で一日だけ神様が山麓に降りてこられ、そしてまた上って行かれる…

まるで平安絵巻を見ているかのような行列は
「動く古典」とも称されているほどです。


ワイワイと騒ぐお祭りではなく、
格式の高い厳かなお祭りです。
聞こえてくるのは松明のパチパチはじける音と雅楽の調べ。

 銑い蓮◆峺畍紂廚隼笋書き間違えたのではなく「午前」であり
神様が動かれるのは、夜中の方が良いとされているからです。
灯りも松明の灯りのみ。
起源である平安時代からの古式にのっとって行われる石清水祭だからこそです。

石清水八幡宮の1年で一番の特別な日。
山麓に住む私たちも、この日が尊くてたまりません。
なお、伝統と格式のある祭りであるため、神事によっては
参列の申し込みが事前に必要なものもございます。

詳しくは石清水八幡宮へお問い合わせくださいませ。

今月は、石清水祭の詳細の記事を書きます。

重陽の節句 菊花祭のご案内

  • 2017.08.29 Tuesday
  • 12:04

  

 

9月9日は重陽の節句。

1月7日の尽日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕とともに
五節句のうちの一つに数えられます。

古来はなかでもこの重陽の節句が最も重儀とされていましたが、
今ではなぜかほぼその風習は薄れてしまいました。

五節句はそれぞれ七草、桃、菖蒲、笹というように植物と深い関係がありますが、
重陽の節句は菊です。

前日より、菊の花の上に真綿を被せ、菊の露を移します。
節句の日はその真綿で体や顔を拭います。

この着せ綿と言われるまじないで不老長寿や厄除けを願いました。



石清水八幡宮では「石清水の御節会」とされる五節句の神事が行われており、
9月9日には重陽の節句の「菊花祭」が斎行されます。

 

菊花祭では御神前に着せ綿を被せた菊の花が飾られ、神職さんの烏帽子や豊栄舞を舞う巫女さんの簪に

菊の花が飾られます。

また、石清水の御節会の特徴の一つとして、八幡大神様にお供えするお菓子を直会として供食します。
桃花祭には草餅を、菖蒲祭には粽と柏餅を、七夕祭には索餅を、そして、今回の菊花祭では

「着綿」という銘の菊をイメージしたお菓子をお供えし、八幡大神様へお供えののち、

直会として菊酒と共に参列者にもお分かちされます。

 

 

石清水の御節会のお菓子は、毎度、弊舗が担当させていただいております。

数年前、石清水八幡宮では、明治時代以降途絶えていた御節会を復興されることになり、

私も当時は、神職さんとの打ち合わせに何度も社務所へ足を運びました。

 

菊花祭の着綿菓子も、神聖な気持ちで製造させていただきます。

是非、皆様にご参列いただき、直会をお召し上がりいただければと思います。

 

神事は雅で厳かな雰囲気、その後の直会は、神職さんよりお祭りやお菓子のの由来などお話を聞くことができ、

とても貴重な機会です。

申し込み不要で一般参列可能な神事ですので、ぜひご参拝ください。

9月9日(土) 午前10時〜11時ごろ(受け付けは9時45分まで)
参列料:1000円
詳細は石清水八幡宮へお問い合わせください。

 

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