月心寺開山忌

  • 2017.06.18 Sunday
  • 18:05

本日は、大津大谷・月心寺の開山忌へ寄せていただいておりました。

 

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この地に湧く走井の水を使い餡餅を作り、それを走井餅という名で販売し始めました。

1764年のことです。

 

 

走井の湧水は、三条小鍛冶宗近が刀を鍛えたという故事が伝わっており、
それゆえ餅の形は刀の形を模しています。

 

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創業以来この地で150年商いをしていましたが、目の前の東海道が国道一号線となり、

牛車を引いていた生活から車へとかわるにつれて、京ー江戸間の最初の関所で(江戸からは最後の関所)あった

この地も、旅人が茶店で一服するというライフスタイルではなくなり、店を閉じることになりました。

 

店を閉じた6代目の四男である7代目が、現在の地である石清水八幡宮前へと移転させたのです。

 

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大津の屋敷と庭園は、売りに出され、買い取ってくださったのが日本画家・橋本関雪でした。

本宅の白沙村荘は銀閣寺そばにありますが、別宅として使用されていたそうです。

 

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関雪没後は関雪の遺志により、天龍寺の村上獨譚によって月心寺として開山されました。

 

その後、村瀬明道という尼僧が二代目住職となり、ごま豆腐が評判で精進料理の予約の取れないお寺として

有名になりました。

庵主さんの豪快で優しいお人柄にファンも多く、また、NHK朝の連続ドラマ小説「ほんまもん」の

モデルにもなり、庵主さんのお役は先日亡くなられた野際陽子さんが演じられました。

 

その庵主さんも数年前にお亡くなりになり、今は橋本関雪のご子孫によって管理されています。

 

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100年前、この地を買ってくださったのが関雪さんで本当に良かった。

残さなければと思ってくださる方でなかったら、ガレージやマンションになっていたことと思います。

そしてその後の獨譚和尚、村瀬庵主さんに関雪さんの意志が引き継がれ、

当時のまま、走井の井戸や庭園、建物、仏像が残っている事。

現在も橋本家の方々にその想いが引き継がれ、

本日のように開山忌が行われ、私も呼んでいただき、本当に本当に感謝しています。

 

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おイトさんの御命日

  • 2017.05.18 Thursday
  • 12:23

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本日は朝から当舗7代目井口イトの祥月命日法要を行いました。
私のひぃひぃおばあちゃんであるおイトさんは、大津から八幡へやってきた初代にあたります。
創業地であり慣れ親しんだ大津を離れ、知らない八幡の地での商売の苦労は計り知れません。

 

今でこそ「石清水八幡宮にお参りしたら走井餅を買って帰るんや」とお客様に

言っていただいておりますが、先代たちが地盤を固めて知名度をつけてくれはったからこそ

今日という日があります。

 

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うちのお店の歴史とはご先祖代々がその時々に苦労をし、

でもあきらめずになんとか踏ん張って次の代へつなごうと、

次の代の者は親の姿を見て助けようと、

そういった親子の想いがつながってきた積み重ねです。

 

先代を前年に亡くし、八幡店を開店させたのが明治43年。おイトさん34歳の時です。

くしくも今の私と同じ年。

 

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私はただここに生まれたというだけ。

その代々の人たちの思いを無駄にしたくない。してはいけない。

 

ご命日はそんなことを思いながらお膳をお供えし、
手を合わせる日としています。

 

 

 

 

大将さん

  • 2017.04.19 Wednesday
  • 17:24

やっとこさおひなさんを片付けて、大将さんに出てきてもらいました。

 

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こちらは応神天皇(おうじんてんのう)。
石清水八幡宮の御祭神でもあられます。

 

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神功皇后(じんぐうこうごう)。
応神天皇のお母上で、こちらも八幡三神のひとつです。

 

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武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)。
石清水八幡宮の摂社で私たちの氏神様、高良神社の御祭神です。

 

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小物は刀。

 

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箱書きによると、細工人は伊東久重で天保12年(1841年)に脇阪氏、
その後慶応4年(1868年)に清水氏へ渡ったもののようです。

今回は出していませんが、幡持との4体で17両との記述があります。

井口家に来たのは明治43年。

大津から八幡へ越してきたときに、石清水八幡宮にゆかりのあるお人形を、と

求めたようです。

また8代目は男の子だったのもあり、7代目が買い求めたようです。

かなり傷んでいますが、5月中旬ごろまで床の間に飾っていますので

よろしければご覧入れください。

5月5日には、ちまきと柏餅もお供えする予定です。

 

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伊勢大神楽

  • 2017.03.24 Friday
  • 15:01

今日は朝からお店に伊勢大神楽という獅子舞がやってきました。

 





これは、伊勢にお参りに行けない人々のため、
かわりに獅子舞の神楽と共にお札を届けて回るという
何百年も前からある民間信仰で、うちには安田市太夫というところが
年に二回、お彼岸時分に三重より来てくれはります。

 

「家内安全、御商売繁盛〜」と唱えながら、笛や太鼓、鈴の音色と共に
獅子が舞います。






笛、鈴、太鼓のにぎやかな音はなんともいえず、日本人の心をくすぐりますね。

町内を1軒1軒まわって、お願いする家だけ家の前で舞ってくれはるのですが、

最近はうちの周りは、うちだけのたった1軒になってしまいました。

こういった風習はやはり新しい家の人にはないからか、

伊勢大神楽の人々も昔は10名ぐらいで来てくれてはったのが、今日はたったの3名。

お囃子もさみしくなりました。




ありがたくお札さんをいただいて、また半年健やかに過ごせればと思います。

フェイスブックには動画も上げていますので良ければご覧ください。

おひなまつり

  • 2017.03.03 Friday
  • 18:13

 

今日は桃の節句。

石清水八幡宮では草餅と桃の花をお供えする桃花祭が行われました。

当店でも床の間のおひなさまにお膳をお供えしました。

 

 

お献立はちらしずしと、はまぐりのおつゆ、菜の花のぬた、いちご、草餅と桜餅です。

 

 

私たちが食べる前に、まずおひなさまにお供え。

その後、私もおいしくいただきました。

 

桃の花も今日に合わせて開いてくれました。

 

 

色紙は橋本関雪の立雛。

 

 

当店のおひなさまは、「八幡まちかどひなまつり」の開催に合わせて、4月10日まで飾っています。

八幡まちかどひなまつりでは3月25日から4月10日まで、八幡市内の71か所の商店やまちかどに

趣向を凝らしたおひなさまが飾られます。

ちょうど桜も満開のころ、散策しながらまちかどのおひなさまにも目をとめてみてください。

 

おひなさま

  • 2017.02.25 Saturday
  • 12:26

 

 

おひなさまを飾りました。

これは私の祖母のおひなさまですので、昭和初期のものです。

大分傷んでますし、色も褪せていますが、いいお顔をしたはります。

 

おひなさま、毎年は赤い毛氈の段々に飾っていますが、

今年はなんとこんなところに飾られてはります。

 

 

 

お店で昔、使用していた麹蓋です。

何か、うちらしい面白い飾り方ができないかなぁと倉庫を物色していると、

この麹蓋がちょうどいいサイズだったので、2箱重ねて、その中に入っていただくことにしました。

 

 

走井本店と出店用。側面には『昭和12年6月』『五枚の内』とあります。

麹蓋とはもとは麹を入れるための箱ですが、このぐらいの大きさの箱を麹を入れなくても

麹蓋と呼んでいたようです。

うちではお鏡餅などを入れていたようです。

 

 

おひなさまの紅白のお餅はもちろん本物です。

 

 

今はプラスチックが主流ですが、ここは餅屋としてプラスチックを飾るわけにはいきません。

朝のつきたてをお供えしました。

 

 

桃の花も生けました。

桃には悪疫を除く霊力があると信じられていて、雛祭りを祝う花として古くから

親しまれてきました。

 

 

今はまだつぼみですが、節句の日には咲いているでしょうか。

 

当店のおひなさま、お店の床の間に4月10日までお飾りしていますので、お越しの際は

是非お近くでご覧くださいませ。

 

また当店では雛あられ、ひな干菓子などのお菓子もご用意しています。

3月からは桜餅、草餅も販売予定です。

皆様のご来店をお待ちしております。

 

二の午

  • 2017.02.24 Friday
  • 16:24

今日は二の午。

お稲荷さんの祭日です。

普通は初午の日にお祭りされるところが多いと思いますが、うちでは初午の日は

お店が忙しいこともあって、昔から二の午にお祭りをしています。

 

 

毎月、おついたちと15日は榊とお塩、お米、お水を新しくしますが、

二の午の日はそれとは別に、紅白の鏡餅といなり寿司などをお供えします。

 

 

毎年色々ですが、野のもんと山のもんと海のもんやと聞いています。

 

紅白のお鏡さんは朝のつきたて。

 

 

つきたてを用意できるのは餅屋の特権。

お稲荷さんも喜んでくれたはるかな?

 

 

お店のお庭、石清水八幡宮の方にむかって鎮座してはるうちのお稲荷さん。

私の子供のころまでは、奥の庭で石垣と赤い鳥居もしつらえてあって、

なんともいえん独特の雰囲気があって、怖い怖いと思っていました。

暗ぅなってくると、きつねさんを見るのも前を通るんも怖かったように覚えています。

 

今ではうちのことをずっと昔から見守ってくれたはるお稲荷さんをとてもありがたく思っています。

 

 

松の内明けて

  • 2017.01.16 Monday
  • 11:05

昨日は数年ぶりの大雪に見舞われた京都八幡ですが、今朝は大方の雪は解け、

青空に石清水八幡宮ご社殿の朱色が美しく映えていました。

お正月期間だけ設置されるジャンボ御神矢が天に向かってそびえています。

 

 

 

 

昨日1月15日は小豆粥を食べる日でもありました。

 

赤い色が魔よけの意味もある小豆入りのお粥をいただき、一年間の邪気を払い無病息災を願います。

 

 

家に小豆がたんとあるおかげで、たっぷりの小豆入り。

お餅も餅屋の特権、朝のつきたてです。

 

おつけもんのかわりに、一休寺納豆。

とんちの一休さんで知られる、一休寺で作られている塩辛納豆(浜納豆)です。

これはふりかけタイプの細かなもので、ぱらぱらとお粥さんにふりかけると、独特の塩味と発酵のうまみが

とってもよくあいます。



 

一年にいっぺん、この日しかよばれへんのがもったいないぐらいおいしいお粥さんでした。

 

松の内も明け、石清水さんからいただいた祝箸を使うのも終わり。

 

 

鏡餅はおいしい揚げあられと姿を変えました。

 

 

お店の床の間の若松も、あちこちのしめ縄もはらいさげとなり、

1月19日に行われる石清水八幡宮厄除け大祭焼納神事にてお焚きあげしていただきます。

 

世間はもうすっかりお仕事モード、通常運行と言ったところでしょうが、

石清水八幡宮は現在、厄除け大祭期間中。

1月15日から19日までの5日間は、厄除けのお詣りでたくさんの方でにぎわいます。

 

節分まではなにかとお正月モードが続きますので、床の間は若松は下げたものの

相変わらずおめでたいしつらえです。

 

万年青

 

先日、橋本関雪記念館に伺った折に、今年の干支色紙「霊鷹」の画稿が展示してありました。

 

 

今にも飛び立ちそうな迫力ある鷹。

皆様にとって飛躍の一年になりますように。

 

商売繁盛、笹もってこい!

  • 2017.01.12 Thursday
  • 15:37

昨夜、残り福をいただきに、京都のえべっさんへお参りしてきました。

京都えびす神社は祇園を少し下がったところにあり、この期間は道中に夜店も並び

大変にぎやかです。

 

お店にえべっさんの吉兆笹が掲げてあるのを見て、お客さんが

「石清水八幡宮の前やのにえべっさんの笹がある!」と驚かれますが、

何も珍しいことじゃなくて、おばあちゃんが子供のころから毎年欠かしたことのないという

うちにとっては恒例のことです。


 

 

 

去年一年のお役目を終えた笹を返し、御本殿へお参りをすますと、

お祓いをされたプレーンの吉兆笹をいただき、そこへ自分好みのお飾りを巫女さんにつけていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

私も子供のころからこれがいつも楽しみ。

 

 

 

今年も商売繁盛、頼んまっせー!
 

お寺からのいただきもの

  • 2017.01.08 Sunday
  • 07:13

毎年、年明け早々、日頃よりお世話になっているお寺さんから、新年のご挨拶にお越しいただいて

お札さんをいただきます。

 

左側が神應寺さんとお不動さんのお札さん。

右側が円福寺さんのお札さんです。

ありがたく頂戴し、早速お仏壇へ。

 

数年前までは、大津より月心寺さんの庵主さんがお見えになって、お札さんを届けに来てくださっていましたが、

亡くなられてからはその名残を思い出し、同じく毎年お年賀として頂戴していた干支の色紙を

床の間へかけています。

きっと12年前の酉年、もしくは24年前にいただいたものでしょう。

 

 

 

若いころは書道の先生としても活躍されていた村瀬明道尼ですが、交通事故で右半身が不自由になってからは

左手で書かれていました。

波乱万丈の人生を豪快にそして優しくお話されるファンの多い庵主さんでした。

 

庵主さんが亡くなられてからは、月心寺と走井の井戸はもとの橋本家、つまり橋本関雪さんの御子孫によって

管理されているわけですが、本宅である白沙村荘さんからもすてきな干支色紙を頂戴しました。

 

霊鷹(れいよう)昭和17年

橋本関雪晩年の作品です。

翼の白の色合いがとても美しいです。

 

 

 

 

床の間には飛行神社さんからのいただきもののかわいらしい酉。

 

 

石清水八幡宮の鳩みくじもつがいで。

 

 

他にもらくがき寺さんよりのいただきものの酉。

 

水月寺さんからはろうそくを、福王寺さんからはお線香を。

 

たくさんの寺社仏閣様のいただきもので、ありがたいことです。

 

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