信楽の窯元へ

  • 2016.07.28 Thursday
  • 10:09

 

お願いしたいことがあったので、いつもお世話になっている信楽焼宗陶苑さんへ

伺いました。

 

餡鉢を焼いてもらうためです。

餡鉢とはその名の通り、餡を入れておく鉢です。

 


 

走井餅は餡玉を丸めて作るお菓子ではなく、ヘラ包なのでこの餡鉢が欠かせません。

今使用している餡鉢は少なくとも明治時代からは使用しているものだそうで、

いくつか数はあるのですが、用途に合わせて予備を焼いていただくことにしました。

というのも、いくつかある数の中でも使い勝手の良い餡鉢は多くはありません。

ヘラ包みの際、手際よく餡を包むには、餡鉢の傾斜はかなり重要で、

少しの角度の差でも肩が凝ったり、スピードが乗らなかったりと、

作業がはかどりません。

走井餅の製造には毎日、必要不可欠のものですから、妥協はできません。

私と陶器の職人さんの、いわば職人同士のこだわりが飛び交う白熱した打ち合わせとなりました。



 

 

宗陶苑さんといえば、なんといってもこの登り窯が特徴です。

江戸時代から続く、日本最大の大きさの登り窯。

 

 

のぼり釜とは山の斜面を利用し、最下部の火袋から頂上部の吹き出しまでの間に
細長い部屋を数室連続で連ね、余熱を利用しながら下から上へと焚き上げていく
形状の釜のこと。
窯全体が煙突の役目をし、次・次の部屋で余熱利用していく事により燃料と時間を節約し、

多量に生産できる所に利点がありましたが、現在では炎のなせる不揃い、高等技術を要する上に重労働、

回転率の悪さ、小まわりがきかない等、一種品目の大量生産には不向きな為、ほとんど使用されなくなってしまったそうです。

しかし、宗陶苑さんでは昔ながらの姿を今に伝えてらっしゃいます。

のぼり窯を使用すると、窯の中の焼く場所によってそれぞれ異なった色合いに焼きあがったり、
窯のなかで炎の勢いにより器物に灰のふりかかる、灰かぶりによって独特の味わいが出るのが特徴です。
 

当店の抹茶茶碗や煎茶茶碗もすべて宗陶苑さんで焼いていただいていますが、

火色と言われる信楽焼きの特徴である土中の鉄分が赤く発色する色味をはじめ、

表情がそれぞれ異なっており、一つとして同じものはありません。



 

年に二度稼働させる登り窯は、来月下旬からの火入れに向けて、準備が始められているところでした。

これから製作も佳境に入り、暑い熱い夏を迎えられるそうです。

 

 

 

 

 

 

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