お庭と千歳屋の話
- 2017.07.29 Saturday
- 14:52
猫の額ほどの、といえば猫に失礼になりそうなぐらい、小さな、お店のお庭の剪定が先日終わりました。
石清水八幡宮の一の鳥居が見えるということが一番の自慢。
他は、うちが大津から八幡へ越してきたとき、この場所は旅籠だったのですが、
その旅籠時代のモチノキやつつじ、石などを使用している、ということぐらいでしょうか。
うちがここで商売をしてからすでに107年ですから、モチノキやつつじはそれより前からの樹齢です。
加えて、周りをコンクリートで固めてしまっていることもあり、かなり元気がなくなってしまっているのは
かわいそうに思っています。
モチノキは八幡市の「緑の保存樹」に指定されています。
お庭に出している床几も旅籠時代のもの。
裏面に、屋号「千歳屋」と書かれています。
千歳屋さんの創業が文化12年(1815年)なので、江戸時代から、
たくさんの人のお尻の重みに耐えてきたなんてすごいですよね。
昔のもんは丈夫やった、職人の仕事はすごかった、というのはおばあちゃんの口癖ですが、その通りだと思います。
今の時期は暑いですが、季節のいい時、またワンちゃん連れの方、おタバコを吸われる方は
お庭の床几にも腰かけてみてください。
ちなみに当舗は八幡で開業当時から昭和48年までは千歳屋さんの文化12年(1815年)の棟上げの建物のまま、
営業していました。
店内にずらりと掲げている講札も千歳屋さんのもの。
昔は講を組んでお参りに来られていたので、指定宿を示す目印の看板です。
どのお宿に泊まればいいのかわからなくならないように、また悪徳のお宿ではないということを
示す役割だったようです。
この辺は、旅籠が多かったそうです。
そもそもは男山には宿坊が立ち並んでいました。
明治43年に京阪電車が開通してからは、交通の便が良くなり、
千歳屋をはじめ、旅籠は次々と廃業に追い込まれたということです。
お返事遅くなり、大変大変申し訳ありません<m(__)m>
せっかくコメントをいただいていたのに、なんと2か月半も気づかずに放置してしまっていたとは、申し訳ございませんでした。
ご無礼をお許しくださいまして、今後とも走井餅老舗をどうぞよろしくお願い申し上げます。
いつも 格調高いお庭で 一服させてもろてます。
おやじさんに歴史などを教えて貰ったり。。。
男山八幡宮に走井さん有りですね。
益々のご繁栄を祈って居ります(^^)v
暑さ厳しき折り 自愛専一に。