石清水祭各論3「頓宮神幸の儀」

  • 2017.09.07 Thursday
  • 09:23

頓宮神幸の儀 午前4時15分ごろ  ※一般見学不可 @山麓頓宮
ご神体を御鳳輦の中から頓宮へおうつしになる神事です。



 

頓宮とはいわば、御旅所のようなもので、一年の内この石清水祭の時にだけ神様が入られます。

普段はのんびりとしていますが、この日だけは厳重な祭儀が執り行われる最も要の場所です。

頓宮の前には舞台が、斎館の前には礼堂といわれる建物がこの日のためだけに臨時にたてられます。

 

 

 

雅楽の演奏も終わり、聞こえるのは虫の音のみという静寂。

灯りはわずかな松明と月の灯り。

 

この時の月が毎年とても美しい。

そもそも石清水祭の斎行は旧暦の9月15日だったのですから、

毎年十五夜に行われていたのです。

お月様の神秘的な力と結び付けられていたのでしょうね。

今でこそ、新暦なので必ずしも十五夜とは重なりませんが、それでも

この時期の月は明るく、神秘的な力を発していてとても美しい。

 

張りつめた緊張感が漂います。

古から変わらず、どのような方々がこの貴重な時間を過ごしたのでしょう。



絹屋殿で 勅使様によって奉迎された御鳳輦が、
頓宮南門を通り、まず頓宮前に臨時に設置された舞台へ。



勅使様は舞台西側で列中しています。
その整列の姿は、渡り鳥の飛ぶ姿に似ていることから
「雁列」と呼ばれています。

頓宮内には、神宝御剣が先に移されます。
「一の御剣っ!」「ほっ!」

そのあとに御神体が入御されます。

「御鳳輦っ!」「ほっ!」

御神体は三体ですので、三度繰り返されます。

静けさの中、掛け声がこだまします。



実際、この暗闇なのでほとんど何が行われているかは見えません。
ただ、とても重要なことが行われているという空気はひしひしと伝わってきます。
この間参列者は起立し低頭しています。



こちらが礼堂。勅使さまの入られる建物です。

この礼堂に入られる前(3時ごろ)に、勅使は参議以下の供奉員を率いて、頓宮斎館(奥の建物)より
一の鳥居を経て祓幄(はらいあく)に入り、厳重な修祓(しゅばつ)を受けられます。
この修祓とは、中臣祓(なかとみのはらい)という特別な祝詞を奉読して行うお祓いだそうです。

 

 

 




 

だんだんと日がのぼり、明るくなってきました。

これぐらいまで明るくならないとお写真はもとより肉眼でもほとんど見えません。

ですので御神霊を御鳳輦から頓宮へおうつしになっているところは、ほぼ見えません。

同日夕刻の還幸の儀の、頓宮から御鳳輦へおうつしになる時の方がまだ明るくてよく見えます。

各論最終章「還幸の儀」で雁列などのお写真もお伝えすることといたします。

 

 

重要な役目を終え、今はまた夕刻まで時を待つ三基の御鳳輦。

   

 

 

官祭列の札




 

お勅使様のことを祭典中は上郷(しょうけい)と呼ばれます。

 

 

この後、続いて朝5時半より同じ場所で最も重儀である「奉幣の儀」がおこなわれます。
 

 

ご注意・・・
今回ご紹介した「頓宮神幸の儀」及び続いて行われる「奉幣の儀」は
一般見学はできません。
私達崇敬者や事前の申し込みの方のみ、頓宮内廻廊に参列席が設けられており
そちらに座って見学できますが、一般の方は赤門(頓宮南門)の手前から
ちらりと見える程度で、頓宮内に入ることはできません。
長時間の祭りのため、その場所で立ったままの見学はかなり厳しいかと思います。
もちろん、貴重なお祭りであるため知っていただきたいとは思うのですが、
私個人的にはこのあと朝8時から始まる放生行事からの参列をお勧めします。

事前申し込みの際の玉串料は5000円です。

詳しくは石清水八幡宮社務所(075-981-3001)までお問い合わせください。

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