石清水祭各論6 「還幸の儀」

  • 2017.09.13 Wednesday
  • 11:02

いよいよ明日の夜中から始まる勅祭石清水祭。

今夜から、宮司さん、権宮司さん、禰宜さんは参籠に入られ、

心身潔斎となります。

 

還幸の儀 午後5時   @山麓頓宮 (一般見学不可)

 

15日夜中に山上から山麓へ降りてこられ、頓宮殿で一日お過ごしになった八幡大神様。
15日夕刻にまた、400人ものお供の行列を従え山上へとお戻りになられます。

御神体を御鳳輦におうつしになる神事は勅使さまのもと行われます。

 

 

 

16時半

高良社に夕御饌(ゆうみけ)がお供えされます。

 

IMG_4079.JPG

 

IMG_4080.JPG

 

 

17時 還幸の儀

 

上卿以下著座

 

IMG_4085.JPG

 

右側の方が上卿(お勅使様)、天皇陛下のお遣いです。

 

 

けんれん

御神前の御簾(みす)が神職さんの手により
巻きあげられ、御開扉となります。

 

IMG_4086.JPG

 

IMG_4087.JPG

 

 

献饌

神饌(しんせん)がお供えされます。

 

IMG_4091.JPG

 

IMG_4089.JPG

 

 

上卿「見参(げざん)」を被見

外記が上卿に名簿をすすめています。

IMG_4099.JPG

 

 

垂簾(すいれん)

大切なところは五色幕がはられ一般の目には触れないようにされます。

 

IMG_4101.JPG

 

IMG_4103.JPG

 

神宝御剣拝受

神様のおそばに常にある神宝御剣が先にうつされます。

「御躰の神剣(ぎょたいのしんけん)」とも尊ばれ、御神体三座につきそれぞれ

「一の御剣」「二の御剣」「三の御剣」とあります。

 

 

神職によって頓宮内から持ち出され、神宝御剣神人に手渡されます。

行列の間中、神宝御剣神人は神剣を捧持し、御鳳輦に近侍します。

 

 

この間、上卿以下は頓宮西側に列立しています。

この整列の姿は、渡り鳥の飛ぶ姿に似ていることから「雁列(がんれつ)」と呼ばれます。

 

 

 

出御

御神体を御鳳輦におうつしになります。

 

まず舞台に三座の御鳳輦が到着。

 

IMG_4121.JPG

 

一座ずつ頓宮内へ

 

 

IMG_4129.JPG

 

白絹の直垂・麻綿たすき姿の駕與丁長神人(かよちょうのおさじにん)が、

出御・入御の際には格別の奉仕をします。

 

 

御神霊をおうつしになっている間、神人は控えています。

 

 

また御鳳輦が頓宮殿手前の舞台に奉安(ほうあん)される際に「ケヒー」という声がかけられます。
これは「警蹕(けいひつ)」と呼ばれる作法で、通常は「オー」という音が一般的ですが、

石清水祭においては「ケヒー」という特殊な警蹕がかけられます。

 

 

三座の御神体が御鳳輦におうつりになると、御発御になります。

 

IMG_4141.JPG

 

 

18時半ごろ行列をしたがえ出発。表参道をゆっくりとした歩みで上られ、

山上の御本殿にお戻りになられます。

 

 

 

頓宮南門から二の鳥居の間の参道付近(山麓)では

どなた様でも還幸行列を見ることができます。

夜中の神幸行列より、見物の方が多くいらっしゃいます。

一時間弱の立ち見です。

 

シリーズでお伝えしてきました石清水祭。

言葉などが難しかったかと思いますが、少しはご興味を持っていただけましたでしょうか。

結局のところ、15日の朝8時から9時の放生会、または15日夕方18時から19時の還幸行列のどちらかが

観光しやすいポイントでしょうか。

 

いよいよ明日からです。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>

一升餅

一升餅についてはこちら

オンラインショップ

オンラインショップはこちら

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM