流れた流れ橋
- 2017.11.08 Wednesday
- 12:14
ここ八幡市の観光名所の一つとして、流れ橋という木造の橋があります。
木津川にかかる日本最長級の木造の橋で、
風情あるその姿は、時代劇のロケ地としてもたびたび使われます。
流れ橋と言われる由来は、
木津川の水位が上がると、橋板や橋桁が流れる構造となっているからです。
普段は八幡側は橋の下を歩けるぐらい水はほとんどなく、対岸の城陽側に浅く流れる程度です。
それが10月22日の台風21号によって、木津川の水位が上がりました。
以下、台風後23日の写真です。
この時点では、水で完全に流れ橋が埋まってしまっている段階だったので、
橋桁の上部が見えているのでなんとなく橋板が流れているのはわかりますが、
全貌はどのようになっているかはわかりませんでした。
そこで木津川の水位がいつも通りに戻ったので、見てきました。
以下6日の写真です。
流れた橋板はなんとかロープでつながっています。
前回流れた時は、このローブも切れて、橋脚も流れるほど、想定以上の被害が出てしまいました。
そこで、検討委員会を立ち上げ、流れにくい流れ橋として改良して復旧されました。
橋脚の一部をコンクリート化したり、橋の高さを上げたり、橋脚の間隔を広げたり。
せっかく補強工事をしたにもかかわらず、流れてしまったことは大変残念に思います。
しかし、自然相手に人間は100%の想定などできないということですね。
これで、今回の増水でも流れなかったら成功!となったのかもしれませんが、
橋板が流れるだけならもともとの流れ橋としての構造上の流れ方ですし、
想定の範囲内でまずまずなのではないでしょうか。
(もっとも自分の眼で見ただけなので、詳しい被害のほどは私にはわかりません。)
全く流れないのも、流れ橋といっておいて、違う気もしますし、
しかし復旧までに時間がかかり、観光客にまたしばらくご案内ができないこと、
復旧にまとまった税金が必要であることなど、また議論が別れるところです。
いずれにしましても、早期の復旧と、
普段は素晴らしい景色を見せてくれる流れ橋という素敵な名所の存続を私は希望します。
水が流れ、風が吹き、鳥が飛び、虫が鳴き、白い砂浜、時間を忘れて気持ち良く過ごすことができます。
この場所は、本当に素敵な場所なのです。
コメントありがとうございます。
私も流れ橋は子供のころから親しんできた大好きな場所です。
前回流れた時に、残すか残さないかの議論になって、もちろん残す方に一票、署名をしました。
これからもこの素晴らしい景色を大切にしていってほしいです。
流れた状態もとても興味深いので、そのままでも修復してもいずれでも客は呼べると思います。