昭乗忌

  • 2017.11.11 Saturday
  • 17:43

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松花堂昭乗の御命日である本日、菩提寺の泰勝寺では、昭乗忌が行われました。

松花堂昭乗とは、江戸時代初期に活躍した石清水八幡宮の社僧です。

「書」「和歌」「絵画」「茶の湯」に優れた文化人でもあり、

なかでも書においては、本阿弥光悦、近衛信尹とともに寛永の三筆と言われています。

 

昭乗のお墓は大正時代半ばまで男山山麓にひっそりと風雨にさらされていたそうですが、

円福寺の住職で妙心寺の管長もされた神月老師の発願で、円福寺の別院として泰勝寺が建てられました。

 

神月老師と熊本藩主の細川家が親交があり、廃仏毀釈で廃寺となっていた細川家の菩提寺で熊本の

泰勝寺から寺号は移されています。

 

黄檗宗の隠元禅師

 

本堂正面の「方丈」の額も熊本の泰勝寺より移されたもので、南宋の佛鑑禅師の真筆です。

 

 

さて、本日は本堂にて法要と献茶式が執り行われました。

 

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本堂には昭乗筆の額がかかります。

 

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こちらは石川丈山。

丈山は昭乗をよく訪ねていたそうです。

 

 

 

法要後、昭乗の墓前にお参りし、お焼香させていただきました。

 

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神仏習合の信仰であった石清水八幡宮には、江戸時代には男山四十八坊と言われる

ほどの多数の坊があり、僧侶がおりました。

昭乗がいた坊は瀧本坊といい、泰勝寺には瀧本坊代々の僧侶のお墓があります。

師匠の滝本坊実乗と弟子の萩坊乗円の間に大阿闍梨昭乗のお墓がありました。

 

お斎は、ゆかりの松花堂弁当。

 

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昭乗が絵具箱に使用していた四つ切箱を弁当箱に使用したもので、

松花堂弁当と呼ばれています。

 

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ご住職お手間入りの精進料理の数々。

どのお品もとてもおいしくいただきました。

なかでもたまねぎの丸煮は、箸がすっと入るほどに柔らかく炊かれており、感動ものです。

形は原形をとどめているのに、口の中でとろけます。

 

そして、お弁当箱が文化財です。

 

 

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松花堂会が発足し、泰勝寺で三千家により定期的に茶会が催されるようになった大正時代のものです。

身、ふたともに春慶塗で50そろっています。

身と蓋に松花堂焼き印が押されており、ふた裏には松花堂所縁の方々による画または画賛が墨で描かれています。

 

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富士山 武者小路千家12代聴松 

 

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水仙 植田耕甫

 

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堪忍袋 神月徹宗

 

こんな素晴らしいお弁当箱で食べさせていただいて、本当に感激しました。

 

感激はまだ続きます。

 

お食事の後はお茶席です。

 

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泰勝寺には、瀧本坊にあった閑雲軒のお茶室が再現されています。

日本百名席でもある閑雲軒は、たくさんの窓が配されています。

 

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男山の中腹にあったころは、清水寺のように崖からせり出す構造で7メートルもの柱で支えられていました。

このたくさんの窓から、小堀遠州らとともにお茶をいただきながら、京都や宇治を眼下に眺めていたのでしょうね。

現代で言うところの空中茶室。

「閑雲軒」と昭乗が名づけたのも納得できる気がします。

 

 

こちらも昭乗の画。

 

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贅沢な空間でお薄とお菓子をいただきました。

 

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奥には宝物殿があり、昭乗愛用の茶碗や自ら削った茶杓、蓋置などが展示されています。

 

一般公開されている日は限られているのですが、お茶人ならもちろん、そうでなくても

是非お参りしていただきたいお寺です。

 

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