男山の中核

  • 2018.05.23 Wednesday
  • 16:11

石清水八幡宮の表参道を歩いていくと、七曲りの階段を終え、

大扉稲荷の前で道が二つに分かれます。

 

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道なりに行くと表参道、右へそれると祓谷道に入り、裏参道へ抜けます。

本日はこちらをご紹介します。

素直に表参道をまっすぐ上がりがちですが、実はここからが男山の中核ともいえる場所なのです。

 

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祓谷道の名の由来は、昔はここに祓谷社があり、夏越の祓や年越しの祓はこの地で

行われていました。

 

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この谷川は、石清水社からの下流で谷筋により曲水に当たるところです。

昔の人は、この清水に己の姿を写し、お参り前に心身を清めていたそうです。

影を写して清めたことから「影清塚」と呼ばれています。

 

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橋の名は駒返しの橋。ここからは急なので、馬は返したことにちなみます。

もっとも、表参道の七曲りの前に、下馬碑がありますので、少し矛盾しますね。

 

 

さて、そのまま階段を進むと左手に松花堂昭乗が暮らした泉坊があります。

 

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松花堂昭乗は、江戸時代初期に活躍した石清水八幡宮の社僧で、阿闍梨という高僧でも

あったのですが、時代を代表する文化人でもありました。

茶、書、画の才能にたけており、なかでも書は近衛信尹、本阿弥光悦と共に

寛永の三筆と呼ばれています。

また、小堀遠州と親交が深く、よく茶会を開いていたそうです。



 

泉坊の書院の傍らには、松花堂という茶室がありました。

 

この枠は茶室松花堂の跡です。

 

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のちに復元されたものですが、床などの場所がよくわかります。

明治の廃仏毀釈で、現在は、松花堂庭園に移築されており、そちらで姿を見ることができます。


 

露地や井戸、栗石畳、雪隠などは良好な状態で残存しています。



その場所から、さらに階段を上がると瀧本坊があります。

 

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先ほどの泉坊は昭乗の隠棲後の坊で、元は瀧本坊の住職でした。

昭乗は、瀧本坊に、親友であった小堀遠州と共に「閑雲軒」という茶室を造り、
公家や文人を招いて茶会を開いていました。

閑雲軒や住居部分である書院は
崖からせり出す構造「懸け造り」でした。

その造りは、清水の舞台を想像していただくとわかりやすいでしょう。

そもそも滝本坊は山の中ということもあり、
平地としての面積が限られており、本来茶室として必要な床が作れず、
縁側を崖に飛び出させることで、
京都市内や宇治市内を眺望できるように造られたと考えられます。
柱の長さは、約7mもあったそうです。

 

まさに空中茶室。
 

そして、若いころはこの開放的な閑雲軒に対し、隠居後はたった二畳の仏間と共の茶室松花堂。

ますます悟りの境地といったところでしょうか。




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瀧本坊の向かいに石清水社があります。

石清水八幡宮を語る上で、ここは外せません。



石清水八幡宮の由来である、「石清水」。
今も湧き出ています。
起こりは、八幡宮遷座より前で、もともとこの清泉を神として祀っていました。

 

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石清水は、厳冬にも凍らず大旱にも涸れない霊泉として、
往古より皇室及び将軍家の御祈祷に当たっては、
この霊水を山上の本宮に献供するのを例としました。

現在も、石清水八幡宮の神事には、この石清水を早朝に汲みあげ、お供えされています。

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石清水社の前に立つ石鳥居は、
寛永13年(1636)京都所司代板倉重宗の寄進によるもので、石清水八幡宮で

現存する鳥居の中でも最古のものです。
柱の内側に彫られた銘文は松花堂昭乗の筆跡です。

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霊泉「石清水」が湧き出るこの場所は、まさに石清水八幡宮の格といえます。

 

ここからさらに階段を上ると、護国寺の前の裏参道につながります。

 

 

石清水八幡宮へ歩いて参拝するとき、表参道、裏参道、今回のコースの

3つがあるかと思います。

全部のルートを歩いてほしいのはヤマヤマですが、

そんなに何度も歩かれる方もいらっしゃらないでしょう。

それならば、是非、今回ご紹介したコースをお勧めします。






 

 

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