昭乗忌献茶会

  • 2018.11.13 Tuesday
  • 14:27

   

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先日、泰勝寺行われた昭乗忌献茶会に参加してきました。

当店から徒歩5分ほどの場所にある泰勝寺は、松花堂昭乗の菩提寺です。

 

松花堂昭乗とは、江戸時代初期に活躍した石清水八幡宮の社僧です。

「書」「和歌」「絵画」「茶の湯」に優れた文化人でもあり、

なかでも書においては、本阿弥光悦、近衛信尹とともに寛永の三筆と言われています。

 

昭乗のお墓は大正時代半ばまで男山山麓にひっそりと風雨にさらされていたそうですが、

円福寺の住職で妙心寺の管長もされた神月老師の発願で、円福寺の別院として泰勝寺が建てられました。

 

神月老師と熊本藩主の細川家が親交があり、廃仏毀釈で廃寺となっていた細川家の菩提寺で熊本の

泰勝寺から寺号は移されています。

 

黄檗宗の隠元禅師

 

本堂正面の「方丈」の額も熊本の泰勝寺より移されたもので、南宋の佛鑑禅師の真筆です。

 

 

本堂には昭乗筆の額がかかります。

 

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こちらは石川丈山。

丈山は昭乗をよく訪ねていたそうです。

 

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本堂に昭乗筆の自画像の掛け軸がかけられ、お献茶と法要が行われました。

 

 

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法要後は、昭乗の墓前にお参りし、お焼香させていただきました。

 

神仏習合の信仰であった石清水八幡宮には、江戸時代には男山四十八坊と言われる

ほどの多数の坊があり、僧侶がおりました。

昭乗がいた坊は瀧本坊といい、泰勝寺には瀧本坊代々の僧侶のお墓があります。

 

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師匠の滝本坊実乗と弟子の萩坊乗円の間に大阿闍梨昭乗のお墓がありました。

 

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お斎は、ゆかりの松花堂弁当。

 

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もとは農具入れとして使用していた四つ切箱を昭乗が絵具箱や煙草盆に使用していました。

その四つ切箱を弁当箱に使用したものを松花堂弁当と呼ばれています。


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ご住職お手間入りの精進料理の数々。

どのお品もとてもおいしくいただきました。

 

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大正時代、松花堂会が発足し、泰勝寺で三千家により定期的に茶会が催されるようになり、

点心のいれものとして四つ切箱が使用されました。

その頃のお弁当箱を今も実際に使用されています。

 

身、ふたともに春慶塗で50そろっています。

身と蓋に松花堂焼き印が押されており、ふた裏には所縁の方々による画または画賛が墨で描かれています。

 

蓮の実 伊藤令恭

 

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富士山 武者小路千家12代聴松 

 

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水仙 植田耕甫

 

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堪忍袋 神月徹宗

 

普段は博物館に入っている、100年前からの素晴らしいお弁当箱で食べさせていただいて、

大感激しました。

 

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泰勝寺には、瀧本坊にあった閑雲軒のお茶室が再現されています。

日本百名席でもある閑雲軒は、たくさんの窓が配されています。

 

 

 

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男山の中腹にあったころは、清水寺のように崖からせり出す懸け造りという構造で7メートルもの柱で支えられていました。

この閑雲軒で、親交の深かった小堀遠州などを招き、頻繁に茶会を催していたそうです。

たくさんの窓から、京都や宇治を眼下に眺めていたのでしょうね。

現代で言うところの空中茶室。

「閑雲軒」と昭乗が名づけたのも納得できる気がします。

 

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床の間には昭乗筆の軸がかかり、煙草盆はかつて昭乗が農具入れを茶会で煙草盆に見立てて使用したという

それです。

 

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こちらも昭乗の画。

 

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贅沢な空間でお薄とお菓子をいただきました。

 

 

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奥には宝物殿があり、昭乗愛用の茶碗や自ら削った茶杓、蓋置などが展示されています。

 

一般公開されている日は限られているのですが、お茶人ならもちろん、そうでなくても

是非お参りしていただきたいお寺です。

 

松花堂アフタヌーンティを始めたタイミングで、昭乗さんの菩提寺にお参りできて

気の引き締まる思いでした。

 

 

 

 

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