石清水祭シリーズ3 頓宮神幸の儀

  • 2019.09.06 Friday
  • 17:36

石清水祭シリーズ1、神幸行列はコチラ

石清水祭シリーズ2、絹屋殿著御の儀はコチラ

 

3、頓宮神幸の儀 午前4時15分ごろ  ※一般見学不可 @山麓頓宮
ご神体を御鳳輦の中から頓宮へおうつしになる神事です。



 

頓宮とはいわば、御旅所のようなもので、一年の内この石清水祭の時にだけ神様が入られます。

普段はのんびりとしていますが、この日だけは厳重な祭儀が執り行われる最も要の場所です。

頓宮の前には舞台が、斎館の前には礼堂といわれる建物がこの日のためだけに臨時にたてられます。

 

 

 

雅楽の演奏も終わり、聞こえるのは虫の音のみという静寂。

灯りはわずかな松明と月の灯り。

 

この時の月が毎年とても美しい。

そもそも石清水祭の斎行は旧暦の9月15日だったのですから、

毎年十五夜に行われていたのです。

お月様の神秘的な力と結び付けられていたのでしょうね。

今年もちょうど満月の日です。

 

 

 



絹屋殿で 勅使様によって奉迎された御鳳輦が、
頓宮南門を通り、まず頓宮前に臨時に設置された舞台へ。



勅使様は舞台西側で列中しています。
その整列の姿は、渡り鳥の飛ぶ姿に似ていることから
「雁列」と呼ばれています。

頓宮内には、神宝御剣が先に移されます。

言葉の通り、この御剣は御神宝なので、神様か一時も放されることがありません。

「一の御剣っ!」「ほっ!」

神宝御剣神人から神職に手渡され、頓宮へ先に移されました。


そのあとに御神体が入御されます。

「御鳳輦っ!」「ほっ!」
ここでご奉仕するのは、先ほどまで行列のときに御鳳輦に携わっていた

御綱曳神人や駕與丁神人ではなく、駕與丁長神人とよばれる神人です。

白絹の直垂、麻綿たすき姿で、彼らは行列のときは各御鳳輦に近侍し、

出御・入御の際に格別の奉仕をします。


御神体は三体ですので、三度繰り返されます。

静けさの中、掛け声がこだまします。



実際、この暗闇なのでほとんど何が行われているかは見えません。
ただ、とても重要なことが行われているという空気はひしひしと伝わってきます。
この間参列者は起立し低頭しています。



こちらが礼堂。勅使さまの入られる建物です。
 


頓宮南門 舞台 頓宮


 

だんだんと夜が明け、明るくなってきました。

これぐらいまで明るくならないとお写真はもとより肉眼でもほとんど見えません。

ですので御神霊を御鳳輦から頓宮へおうつしになっているところは、ほぼ見えません。

同日夕刻の還幸の儀の、頓宮から御鳳輦へおうつしになる時の方がまだ明るくてよく見えます。

各論最終章「還幸の儀」で雁列などのお写真もお伝えすることといたします。

 

 

重要な役目を終え、今はまた夕刻まで時を待つ三基の御鳳輦。

   

 

 

官祭列の札




 

お勅使様のことを祭典中は上郷(しょうけい)と呼ばれます。

 

上郷(しょうけい)


祭典奉仕者の最高位で、古来は大納言か権大納言級の高級文官が差し遣わされていました。
現在は宮中の祭儀を司る掌典職より遣わされています。
装束は平安期の男子正装である束帯で、据(きょ)という4.6mもの長い絹をひいています。

据は、夏の装いで、身分や祭典により長さの規定があり、
勅使がこれほど長い裾をつけるのは、式年遷宮の時の伊勢神宮と、上下賀茂社、
春日大社のみだそうです。

なお、石帯(腰帯)の飾り石は、有紋玉巡方という繊細な透かし彫りがされた文化財級の芸術品。

蒔絵螺鈿の細太刀や紺だんの平緒なども古式通りの格式を伝えており、皇室の御尊崇のほどが

拝されます。

 

この後、続いて朝5時半より同じ場所で最も重儀である「奉幣の儀」がおこなわれます。
 

 

ご注意・・・
今回ご紹介した「頓宮神幸の儀」及び続いて行われる「奉幣の儀」は
一般見学はできません。
赤門(頓宮南門)の手前から
ちらりと見える程度で、頓宮内に入ることはできません。

ご了承ください。

 

 

 

 

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