干支色紙

  • 2019.12.17 Tuesday
  • 12:21

 

床の間に干支色紙をかけています。

毎年12月になると、干支終いということで、今年の干支の色紙をかけ、

名残を惜しんでいます。

 

80113097_1479222245560451_4398944202218536960_n (1).jpg

 

村瀬明道尼筆 亥

 

大津・月心寺の元ご住職の真筆です。

 

 

 

 

月心寺とは、当家が八幡へ移る前に走井餅の商売をしていた場所で、

走井の名水が湧いています。

 

   

 

その地は日本画家・橋本関雪の別荘として買い取られ、関雪没後に関雪と妻ヨネを弔うための菩提寺として

創建されました。

村瀬明道尼は月心寺の二代目の住職で、

庵主さんが走井の名水で作る精進料理は絶品と名高く、

全国より庵主さんのゴマ豆腐をはじめとしたお料理と、法話を求める方が訪れる

人気のお寺となりました。

NHKの朝の連続ドラマ「ほんまもん」のモデルにもなり、

野際陽子さんが、お役を務められました。

村瀬明道尼は生前、毎年年始に当家へお立ち寄りになり、

その年の干支の色紙を紅白でくださいました。

 

毎年1月には紅色を、12月には白色をかけています。

IMG_2411.JPG

 

庵主さんがお亡くなりになり数年たち、

毎年年明けに元気なお姿を見るのをもう何十年と楽しみにしていたので、

なんだか風物詩がなくなってしまったような、ぽっかりとさみしい気持ちです。

「これがほんまもんの走井餅の味や、よう覚えとき」とお弟子さんにおっしゃっていたお姿を

今でもよく覚えています。


 

 

IMG_8970.JPG

 

若いころに交通事故にあわれ、右手の自由を奪われ、左手で書かれる庵主さんの字は
なんとも力強く生命力に満ちあふれており、元気をいただきます。

 

IMG_2417.JPG

 

こちらは 橋本関雪 豪猪

 

明治45年関雪29歳の作品です。

色紙から今にも猪が飛び出してきそう。

 

関雪の目に止まったおかげで、走井餅創業の地と走井の井戸は切り売りされずに残ったわけです。

その後100年もの間、初代住職村上獨譚、二代目住職村瀬明道尼、そして現在、関雪のひ孫である橋本家の方へと

関雪の意志は引き継がれ、その庭園やお堂、仏像、走井の名水は残っています。

 

20180618_122258.jpg

 

創業の地が残っているということは、今も走井餅を作り続けている私たちにとってこの上なく

尊く有難いことです。

 

 

 

八幡の地でゆかりの色紙をかけ、大津走井へ想いを馳せ、

今までのそして現在の様々なご縁に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

またこの色紙に出会える12年後は、何をしているのでしょうか。

変わらずに、走井餅をただひたむきに作れていることを願うばかりです。

 

コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< January 2020 >>

一升餅

一升餅についてはこちら

オンラインショップ

オンラインショップはこちら

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM