松花堂弁当

  • 2020.07.26 Sunday
  • 17:52

ようやく営業再開された松花堂吉兆さんへ松花堂弁当をいただきに行ってきました。

といってもまだ、週末のみ、予約制での営業です。

コロナの影響はまだまだ厳しいですね。

 

DSCN1657.JPG

 

本場でいただく松花堂弁当。

 

松花堂弁当とは四つ切の弁当箱に入ったお弁当のことをさします。

献立が何ということではなく、入れ物、弁当箱の方に定義があります。


松花堂とは、江戸期に活躍した石清水八幡宮の僧侶、松花堂昭乗の名からきています。
昭乗は阿闍梨であり位が高いだけでなく、書や茶の湯など文化的な面でも活躍しました。
石清水八幡宮山内にある昭乗の自坊、瀧本坊で同時代に活躍した小堀遠州らを招いて
茶会や文化サロンを開いていました。

晩年は、瀧本坊より少し下がったところの泉坊に隠居し、そこに松花堂という二畳の茶室を建て、松花堂昭乗と名乗りました。

 

この草庵茶室松花堂が移築されたのがここ松花堂庭園です。

明治の神仏分離で、男山に仏教のものは置いておけなくなり、今の地へ泉坊書院と共にうつされました。

(※現在は修復中でご覧にはなれません)

 

 

もとは農具入れとして使われていた四つ切の箱。

それを昭乗が好んで、お茶席での煙草盆や絵の具入れとして使用していたそうです。
ここで注意したいことは、昭乗が四つ切箱をお弁当箱として使用ていたわけではありません。

お弁当箱として使用し、全国的にその名が知られるようになったのは、昭和になってからのこと。

吉兆の創業者である湯木貞一氏が昭乗忌茶会へ訪れた際、ヒントを得て、

松花堂弁当と名付け、全国的に広めたといわれています。

 

いまや「松花堂」というと昭乗さんよりお弁当の方が有名となっていますね。
 

その由縁により、八幡市にある松花堂庭園美術館には京都吉兆が併設されており、
本場の松花堂弁当が味わえます。

 

四つ切の箱に盛りつけられると、お料理それぞれの味が混ざることがありません。
お造りなど冷たいお料理は冷たく、炊き合わせや焼物は温かく供されます。

 

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お弁当のほかに、お椀、ご飯、香の物、デザートがつきます。

 

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海老しんじょうのお椀。お出汁が体に染み渡ります。

 

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ご飯はおかわりできるのですが、おいしすぎていつもお願いしてしまいます。

 

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季節の趣向を凝らされたお料理としつらえ、また家庭では真似できないおいしいお出汁に大満足でした。

しばらく外食も控えていましたが、やっぱりたまにはプロの味を学ばないといけないですね。

また、ミシュラン三ツ星の京都吉兆ならではで、サービスもさすがに一流。

一流の味とおもてなしを是非ご体感ください。

 

庭園にははやくも女郎花(おみなえし)が咲いていました。

 

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秋の七草なので、もっと秋になってから咲くのかと思っていましたが、

今なのですね。

 

松花堂庭園には女郎花塚という塚があります。

 

IMG_4838.JPG

 

 

世阿弥作の謡曲「女郎花」


「男山のふもとに住む小野頼風と深い仲にあった都の女が、
男の足が遠のいたのを恨み悲しんで、放生川に身を投げた。
女の脱ぎ捨てた衣が朽ちて、そこから女郎花が咲き出し、
恨み顔に風なびいている姿をはかなんだ頼風も、後を追って入水した。
これを憐れんだ人々は、塚を築いて、女塚、男塚とした。
邪淫の妄執に苦界を彷徨っていた男女の亡霊が、この塚から現われて、
旅僧回向を乞い、そのおかげで結ばれた。」

 

平安初期の恋の物語。

名所旧跡にことよせた能作の一つといわれています。

 

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女郎花塚の前には女郎花が植えられています。

 

 

一昨年の大阪北部地震と台風で松花堂庭園は、甚大な被害を受け、

二年たった今でも史跡部分である松花堂草庵茶室の公開中止が続いています。

また、それに加え今回のコロナウイルス感染症の影響で、観光バスは激減し、八幡市の観光は、大変厳しい状況です。

コロナの感染拡大防止と観光客誘致のバランスがとても難しく、私自身も立場変わればで日々

頭を悩ませていますが、なんとかできることから頑張っていきたいと思っています。

 

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