石清水祭各論4 「奉幣の儀」

  • 2017.09.08 Friday
  • 09:57

奉幣の儀 午前5時半ごろ ※一般見学不可 @山麓頓宮

 

山麓の頓宮で天皇陛下のおつかいである勅使参向のもと、
天皇陛下のお供え物が献れます。

 



しらじらと夜が明けだす早朝5時半。
お祭りはさらに静けさを増し、はりつめた空気に。
いよいよ天皇陛下からの御奉納品が御神前に奉献される最も重儀、
「奉幣の儀(ほうべいのぎ)」がはじまります。



石清水祭の主要舞台、山麓の頓宮殿。

 



頓宮の中には石清水八幡宮山上のご本殿から
三体の八幡大神様がうつられています。

御神前の御簾(みす)が神職さんの手により
巻きあげられ、御開扉となります。

 

そして神饌(しんせん)がお供えされます。

 


 

 


石清水祭の神饌は、古来より伝承されてきた特殊なもので、
御飯・焼鳥・兎餅などの火を通したものと、
鮭・ブドウ・なす等の火を通さないもの、
「供花」の三種類に大別されます。

それぞれ昔からの規則で切り方、盛り方も決められています。

お供え物の中には、とさかのり、三島のり、ワサビなど、
珍しいものもあります。

「供花」について少し詳しくご説明いたします。
供花とは、生の花のお供えではなく、
簡単にいえば和紙でできた造花です。
供花神饌(おはなしんせん、きょうかしんせん)とよばれ、
毎年新調されます。

 





八幡大神にご覧いただき、御心を御慰めするためにお供えされるもので
他の神社ではほとんど見ることのできない特殊神饌です。

 


12台の花や鳥で現した伝統工芸品である供花は、
古来は皇室からの特別なお供えでした。

現在は、三笠宮彬子女王殿下が製作に携わられています。


杜若・鴫2羽・河骨


紅葉・鹿2疋・小菊・桔梗


桜・蝶2疋・山吹

 

牡丹・蜻蛉2匹・石竹

 

橘・鷹1羽・薔薇

 

松・鳩二羽・巣籠りひな二羽・藤・つつじ

 

椿・せきれい2羽・根笹

 

水仙・きじ2羽・藪こうじ

 

南天・兎2疋・寒菊

 

梅・ウグイス2羽・福寿草

 

菊・鶴二羽・秋海棠

 

雪持竹・鳳凰1羽・山茶花

 

男山から採取した各樹種の枝や、化学染料を一切使用しない古代染めの技法で
染色した和紙を用いて調整されます。

こちらは奉幣の儀が終わり、頓宮内の立ち入り禁止がとけたあとに
どなたでもご覧いただけます。

 






そのあと宮司様による祝詞の奏上があり、いよいよ
上卿が舞台で見守る中、天皇陛下からの御弊物が御神前に奉献されます。
上卿が舞台に着座したのち、左手で裾をくる動作は、平安朝の殿上作法を伝えるもので
注目に値します。

国家の繁栄、国民の安泰、世界平和を願われる天皇陛下の
御祭文が上卿によって奏上されます。
この御祭文は、黄色の鳥子紙に書かれています。
黄色というのはとても珍しく、格の高いことをあらわしているそうです。

この際、上卿と宮司によって行われる返し祝詞は珍しい作法で、
二拍手の最初を宮司がうち、二拍目を上卿と宮司が重ねてうちます。
そして上卿がうちます。
拍手が計三回聞こえてきます。

上卿が行う所作も起拝という最も鄭重な拝礼だそうです。

貴重な時間ののちに、二頭の神馬が御神前を三周します。
これは、石清水神馬舎で飼われていた神馬ではなく、宮中の左右馬寮から
毎年各一頭ずつ奉納されたものの再現です。



霊元天皇が雅楽器を奉納された故事にちなみ、楽人によって4曲の勅楽が奉納されます。
ここでようやく息遣いまでもが聞こえそうなぐらいの静寂の時間が終わります。

 


 


そして、御簾は垂れられ、勅使様とともに行われる
特別な「奉幣の儀」が終了します。

そのあと、頓宮の横にある八幡の氏神様「高良神社」に
朝御饌(あさみけ)がお供えされます。


頓宮から出てこられる神職さんたち


すぐお隣の高良神社へ


お供えが終わって降りてこられました。







ようやく朝も8時。
参道に見物客が多くなってきました。
次は放生行事です。

注意・・・
今回ご紹介した「奉幣の儀」は一般見学はできません。
私達崇敬者や事前の申し込みの方のみ、頓宮内廻廊に参列席が設けられており
そちらに座って見学できますが、一般の方は赤門(頓宮南門)の手前から
ちらりと見える程度で、頓宮内に入ることはできません。
長時間の祭りのため、その場所で立ったままの見学はかなり厳しいかと思います。
もちろん、貴重なお祭りであるため知っていただきたいとは思うのですが、
私個人的にはこのあと朝8時から始まる放生行事からの参列をお勧めします。

事前申し込みの際の玉串料は5000円です。

詳しくは石清水八幡宮社務所(075-981-3001)までお問い合わせください。

 

 

石清水祭各論3「頓宮神幸の儀」

  • 2017.09.07 Thursday
  • 09:23

頓宮神幸の儀 午前4時15分ごろ  ※一般見学不可 @山麓頓宮
ご神体を御鳳輦の中から頓宮へおうつしになる神事です。



 

頓宮とはいわば、御旅所のようなもので、一年の内この石清水祭の時にだけ神様が入られます。

普段はのんびりとしていますが、この日だけは厳重な祭儀が執り行われる最も要の場所です。

頓宮の前には舞台が、斎館の前には礼堂といわれる建物がこの日のためだけに臨時にたてられます。

 

 

 

雅楽の演奏も終わり、聞こえるのは虫の音のみという静寂。

灯りはわずかな松明と月の灯り。

 

この時の月が毎年とても美しい。

そもそも石清水祭の斎行は旧暦の9月15日だったのですから、

毎年十五夜に行われていたのです。

お月様の神秘的な力と結び付けられていたのでしょうね。

今でこそ、新暦なので必ずしも十五夜とは重なりませんが、それでも

この時期の月は明るく、神秘的な力を発していてとても美しい。

 

張りつめた緊張感が漂います。

古から変わらず、どのような方々がこの貴重な時間を過ごしたのでしょう。



絹屋殿で 勅使様によって奉迎された御鳳輦が、
頓宮南門を通り、まず頓宮前に臨時に設置された舞台へ。



勅使様は舞台西側で列中しています。
その整列の姿は、渡り鳥の飛ぶ姿に似ていることから
「雁列」と呼ばれています。

頓宮内には、神宝御剣が先に移されます。
「一の御剣っ!」「ほっ!」

そのあとに御神体が入御されます。

「御鳳輦っ!」「ほっ!」

御神体は三体ですので、三度繰り返されます。

静けさの中、掛け声がこだまします。



実際、この暗闇なのでほとんど何が行われているかは見えません。
ただ、とても重要なことが行われているという空気はひしひしと伝わってきます。
この間参列者は起立し低頭しています。



こちらが礼堂。勅使さまの入られる建物です。

この礼堂に入られる前(3時ごろ)に、勅使は参議以下の供奉員を率いて、頓宮斎館(奥の建物)より
一の鳥居を経て祓幄(はらいあく)に入り、厳重な修祓(しゅばつ)を受けられます。
この修祓とは、中臣祓(なかとみのはらい)という特別な祝詞を奉読して行うお祓いだそうです。

 

 

 




 

だんだんと日がのぼり、明るくなってきました。

これぐらいまで明るくならないとお写真はもとより肉眼でもほとんど見えません。

ですので御神霊を御鳳輦から頓宮へおうつしになっているところは、ほぼ見えません。

同日夕刻の還幸の儀の、頓宮から御鳳輦へおうつしになる時の方がまだ明るくてよく見えます。

各論最終章「還幸の儀」で雁列などのお写真もお伝えすることといたします。

 

 

重要な役目を終え、今はまた夕刻まで時を待つ三基の御鳳輦。

   

 

 

官祭列の札




 

お勅使様のことを祭典中は上郷(しょうけい)と呼ばれます。

 

 

この後、続いて朝5時半より同じ場所で最も重儀である「奉幣の儀」がおこなわれます。
 

 

ご注意・・・
今回ご紹介した「頓宮神幸の儀」及び続いて行われる「奉幣の儀」は
一般見学はできません。
私達崇敬者や事前の申し込みの方のみ、頓宮内廻廊に参列席が設けられており
そちらに座って見学できますが、一般の方は赤門(頓宮南門)の手前から
ちらりと見える程度で、頓宮内に入ることはできません。
長時間の祭りのため、その場所で立ったままの見学はかなり厳しいかと思います。
もちろん、貴重なお祭りであるため知っていただきたいとは思うのですが、
私個人的にはこのあと朝8時から始まる放生行事からの参列をお勧めします。

事前申し込みの際の玉串料は5000円です。

詳しくは石清水八幡宮社務所(075-981-3001)までお問い合わせください。

石清水祭各論2 「絹屋殿の儀」

  • 2017.09.06 Wednesday
  • 11:29

絹屋殿著御の儀(きぬやでんちゃくぎょのぎ)

午前3時すぎ @山麓二の鳥居前

 

行列が山上より山麓に到着し、御神霊に里神楽奉奏・神職拝礼・太平楽奉奏が行われます。
そして御勅使様が御神霊をお迎えに来られます。

絹屋殿とは、山麓の二の鳥居の前に、お祭りのときにだけ臨時で
建てられる建物です。

 


四本の掘立柱に支えられ、四方に白絹を張りめぐらしているので、
こう呼ばれています。
普段はこの建物も盛砂もありません。
お祭りのためだけに作られたものです。


それでは、絹屋殿著御の儀を少し御紹介いたします。

午前3時すぎ、神幸行列が山上より、徐々に到着しだします。

 

DSC_0415.JPG


奥に見えているのが絹屋殿です。





あかりは松明と提灯の明かりのみ。
街灯、懐中電灯など、電気類はすべて電源オフされるので
真っ暗です。




雅楽の調べと、松明のパチパチという音以外は
しーんと張りつめた空気です。


御鉾神人(みほこじにん)
5mもある「大御鉾」2棹、「中御鉾」3棹、「小御鉾」4棹を持つ神人。




DSC_0429.JPG

 

かわいらしいお供たち、暗闇の階段をよく歩いてこられました。








神職

3時40分ごろ。
すべての行列が到着しました。
絹屋殿に三座の御鳳輦が入られました。





里神楽の奉奏が始まります。

巫女による神楽は、八幡神三座それぞれの前で、三度行われます。

 

DSC_0480.JPG

里神楽を奉奏しているのは「神楽座」で、緋色の衣冠をつけた楽人とは異なり、
宇佐宮からお供してきた「八幡大前の楽人」と呼ばれる古い神人です。
行列の最後尾を承る。



石清水八幡宮田中宮司による拝礼。




続いて神職の拝礼。

 

天皇陛下の御遣いである勅使様が御神霊をお迎えにこられました。



勅使、上郷(しょうけい)
祭典奉仕者の最高位で、古来は大納言か権大納言級の高級文官が差し遣わされていた。
現在は宮中の祭儀を司る掌典職より遣わされている。
装束は平安期の男子正装である束帯で、据(きょ)という4.6mもの長い絹をひいている。
勅使がこれほど長い裾をつけるのは、式年遷宮の時の伊勢神宮と、上下賀茂社、
春日大社のみだそうです。




官祭列にも、参議、左右次将、外記(げき)など様々な役職があり、
位、衣装はそれぞれで異なります。

祭はこれ以後を「官祭」と称して夕刻の奉送まで、
公の祭儀とみなされます。

勅使様によって奉迎された御神霊は、官祭列の先導の元、頓宮へと向かっていかれます。

 

DSC_0527.JPG



そして「頓宮神幸の儀」につづきます…


今回ご紹介しました「絹屋殿著御の儀」につきましては、
どなたでも見学することができます。
行列が到着しだす、午前3時半ごろまでに
山麓の駐車場付近へお越しください。
ただし約1時間の立ち見です。椅子席はありません。

ちなみにまだ京阪電車の始発は動いていませんが、
この日、石清水八幡宮の駐車場は使用できません。
お車でお越しの場合は、お近くの駐車場に泊めてから
歩いて会場へとお越しいただくことになります。
深夜ですのでお気をつけてお越しください。

ただし、神様がお近くにお通りになられるうえ、
勅使様が参向される格式あるお祭りです。
私語は慎み、礼儀を失わない程度の服装での
参列を御心がけください。

 

咳払いすると響き渡るようなたいへん静かなお祭りです。

石清水祭 各論1「神幸の儀」

  • 2017.09.05 Tuesday
  • 12:47

勅祭石清水祭を9月15日に控え、石清水八幡宮山麓も着々と準備が進んでおります。

 

 

石清水祭では一年に一度この日だけ、八幡大神様が山麓の頓宮へ降りてこられます。

その際に、ご鳳輦というお神輿のようなものに乗ってこられるのですが、

そのご鳳輦を置いておくための建物や、お勅使さまが入られる建物などが臨時で建てられています。

これは、毎年この日のためだけに建てられて、終わったらまた元に戻されます。

 

 

 

 

 

さて、今週は石清水祭の各論と題して、神事一つずつを詳しくご紹介したいと思います。

 

まず、はじまりは9月15日の午前2時/盛の儀
御鳳輦発御(ごほうれんはつぎょ)です。

簡単に言うと、八幡大神様の出発です。

男山山上の御本殿から、ご鳳輦に乗り換えられ、神人(じにん)と言われる

お供を400名従えて、表参道の階段を下りてこられます。

 

この神幸行列は、山上の社務所前で見ることができます。
松明や提灯の明かりだけを頼りに、静かに始まります。

お供は神職のほか神人、楽人など、その名は役割によって細かく分かれており、
王朝時代の衣装もそれぞれ異なります。

真榊神人、神宝御剣神人、揚提灯神人、御鉾神人など
持っているものを表した名前が多いようです。
神人を少しご紹介します。


御前神人(みさきじにん)
貞観元年(859)、宇佐宮より男山に移られた折、先陣を勤めてこの地に到り、
以来神領内に住んで代々の子孫が行列の先頭を奉仕したと伝えられている。
侍烏帽子、裃姿の二名が錫杖を鳴らしつつ進行する。



火長陣衆(かちょうじんしゅう)
宇佐より道筋の案内役をしたという縁故より、石清水放生会開始以来の
神役と伝えられる。
赤い高張提灯を持つ。



御前拂神人(みさきばらいじにん)
行列の警護役で浄衣姿に弓張提灯を持つ。






「御弓神人(おゆみじにん)」
錦袋に納めた御弓を持つ神人。
三座のご神霊にちなんで、「一の御弓」「二の御弓」「三の御弓」がある。







御幡神人(みはたじにん)
御幡の箱を持ち、お供が榊の小枝を持って近侍する。



「童子・童女」
6名の男児・10名の女児が世話方に伴われてお供します。
普段ならオネムの時間なのに、がんばってます!



「御神宝神人(ごしんぽうじにん)」
錦袋に包まれた大小の御神宝箱を持っています。





「御唐櫃神人(おんからひつじにん)」
三座の御神霊の御装束(御冠や御服など)を納めた
「一の御唐櫃」「二の御唐櫃」」三の御唐櫃」を持つ。


御弊神人(ごへいじにん)
五色の大御弊を持つ。


神幸御弊神人(じんこうごへいじにん)
三座の御神霊にちなんで、一つに束ねられた白弊を持つ。



金銀御弊神人(きんぎんごへいじにん)
直垂姿の6名が、金弊3串、銀弊3串を持つ。


「御獅子神人(おししじにん)」
行列の先払いとして御神霊を守護する神役。



「八流旗神人(はちりゅうきじにん)」
紅白各4流の大幡を持っています。
「八幡」の語源とも言われています。


真榊神人(まさかきじにん)
5色絹をつけた一対の大榊を持つ。



楽人(がくにん)

無位官ではあるが五位相当の緋の衣冠を着用し、神幸から還幸にいたるまで
すべての奏楽を勤めます。
雅楽の音色が静まり返った真夜中の男山に木魂します。







神宝楽器唐櫃神人(しんぽうがっきからひつじにん)
霊元天皇御奉納の雅楽器を納めた唐櫃を持つ。

このほかにもたくさんのお供が
おごそかで幻想的な雰囲気の中、目の前を過ぎていきます。
まるで動く古典。
まさに平安絵巻から飛び出してきたかのような、神幸行列が続きます。

そして、いよいよ八幡大神様をのせた御鳳輦へと続きます。

御鳳輦(ごほうれん)とは、ご神霊の乗り物を指し、
おみこしの原型といわれています。

石清水八幡宮の御祭神は応神天皇、神功皇后、ひめ大神の三神であるので、
御鳳輦も3座あります。



手前の黄色の衣の神人は、「御綱引神人(みつなひきじにん)」。
各御鳳輦の前後に結び付けられた朱綱で、
参道の昇降を佐けます。

紅い衣の神人は「駕與丁神人(かよちょうじにん)」
天皇行幸列の行粧に準じ、鳥兜(とりかぶと)・りょうとう・わら靴姿を
しています。

鳥兜の色は三座の御鳳輦に仕える神人によって異なります。






 

御鳳輦をかつぐのは16名と決まっています。

お神輿の原型と言いましたが、例えば7月に行われる高良社祭太鼓祭りの時のように

威勢の良い掛け声とともに揺らしながら担ぐのではなく、

無言で厳かに重々しく担ぎます。

 

神様が前をお通りになるとき、参列者は低頭し手を合わせます。

ゆっくりとした歩みで、行列はご本殿より三の鳥居をくぐり、
表参道を下りていきます。

この間、参列者は近道である裏参道よりいそいで駆け下り、
先回りして山麓で到着を待ち構えます。

山麓の二の鳥居の前にお祭りのときだけ臨時に建てられる絹屋殿(きぬやでん)
へ到着すると、「絹屋殿著御の儀」が行われます。

「絹屋殿著御の儀」については次回へつづく…




今回御紹介した「神幸の儀」は、男山山上の社務所前参道より
どなたでもご覧いただけます。
午前2時までに山上へお越しください。
男山ケーブルは終夜運転しています。(ただし京阪本線は運休)
※1時間以上の立ち見です。椅子席はありません。

真夜中のこの時間、なかなか一般の方は御参列を躊躇されるかと思います。
しかし、神様が動くのは夜が静まって、
人目に触れない時間が望ましく、また「丑三つ時」という時間帯は、
霊のあるものの力が一番発揮される時間だそうです。

ぜひ、日本三大勅祭の石清水祭をご体感ください。

ただし、神様がお近くをお通りになる格式のあるお祭りです。
参列の際は、私語を慎み、礼儀を失わない程度の服装を
心がけください。

 

 

 

勅祭 石清水祭

  • 2017.09.01 Friday
  • 09:15

9月15日は勅祭 石清水祭。

勅祭とは、勅使が直々に天皇陛下よりお供え物を供えに
参向される祭典のことで、全国8万社ある神社の中でも
勅祭が催行される神社は、16社しかありません。
なかでも石清水祭は、賀茂祭・春日祭とともに日本三大勅祭に数えられています。

起源は貞観5年(863年)。
生きとし生けるものの平安を願い、国家安泰と国民の幸福を御祈願されるお祭りです。

 


石清水祭のおおまかな流れを以下に示します。



/盛の儀 御鳳輦発御(ごほうれんはつぎょ)午前2時ごろ  @山上本殿〜参道
15日の夜中に八幡大神様が山上のご本殿より山麓と降りてこられます。
御神体をのせた御鳳輦が、400名のお供を連れて、ご本殿を出発します。




絹屋殿箸御の儀(きぬやでんちゃくぎょのぎ) 午前3時40分ごろ @山麓絹屋殿(二の鳥居前)
神幸行列が山麓へと到着しだします。
山麓の絹屋殿で、天皇陛下のおつかいである勅使参向のもと、
神楽奉納などがおこなわれます



 

F楜椰盛の儀 午前4時15分ごろ  ※一般見学不可 @山麓頓宮
ご神体を御鳳輦の中から頓宮へおうつしになられます。


 
な幣の儀 午前5時半ごろ  ※一般見学不可  @山麓頓宮
山麓の頓宮で天皇陛下のおつかいである勅使参向のもと、
天皇陛下のお供え物が献れます。




 
ナ生会 午前8時ごろ  @放生川・安居橋
魚や鳥が放され、生きとし生ける物の平安をお祈りされます。
童児による胡蝶の舞の奉納がおこなわれます。






Υ垤の儀 午後5時   @山麓頓宮〜参道
そして15日夕刻にまた、ご神体が行列を従え、山上へとお戻りになられます。






一年で一日だけ神様が山麓に降りてこられ、そしてまた上って行かれる…

まるで平安絵巻を見ているかのような行列は
「動く古典」とも称されているほどです。


ワイワイと騒ぐお祭りではなく、
格式の高い厳かなお祭りです。
聞こえてくるのは松明のパチパチはじける音と雅楽の調べ。

 銑い蓮◆峺畍紂廚隼笋書き間違えたのではなく「午前」であり
神様が動かれるのは、夜中の方が良いとされているからです。
灯りも松明の灯りのみ。
起源である平安時代からの古式にのっとって行われる石清水祭だからこそです。

石清水八幡宮の1年で一番の特別な日。
山麓に住む私たちも、この日が尊くてたまりません。
なお、伝統と格式のある祭りであるため、神事によっては
参列の申し込みが事前に必要なものもございます。

詳しくは石清水八幡宮へお問い合わせくださいませ。

今月は、石清水祭の詳細の記事を書きます。

重陽の節句 菊花祭のご案内

  • 2017.08.29 Tuesday
  • 12:04

  

 

9月9日は重陽の節句。

1月7日の尽日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕とともに
五節句のうちの一つに数えられます。

古来はなかでもこの重陽の節句が最も重儀とされていましたが、
今ではなぜかほぼその風習は薄れてしまいました。

五節句はそれぞれ七草、桃、菖蒲、笹というように植物と深い関係がありますが、
重陽の節句は菊です。

前日より、菊の花の上に真綿を被せ、菊の露を移します。
節句の日はその真綿で体や顔を拭います。

この着せ綿と言われるまじないで不老長寿や厄除けを願いました。



石清水八幡宮では「石清水の御節会」とされる五節句の神事が行われており、
9月9日には重陽の節句の「菊花祭」が斎行されます。

 

菊花祭では御神前に着せ綿を被せた菊の花が飾られ、神職さんの烏帽子や豊栄舞を舞う巫女さんの簪に

菊の花が飾られます。

また、石清水の御節会の特徴の一つとして、八幡大神様にお供えするお菓子を直会として供食します。
桃花祭には草餅を、菖蒲祭には粽と柏餅を、七夕祭には索餅を、そして、今回の菊花祭では

「着綿」という銘の菊をイメージしたお菓子をお供えし、八幡大神様へお供えののち、

直会として菊酒と共に参列者にもお分かちされます。

 

 

石清水の御節会のお菓子は、毎度、弊舗が担当させていただいております。

数年前、石清水八幡宮では、明治時代以降途絶えていた御節会を復興されることになり、

私も当時は、神職さんとの打ち合わせに何度も社務所へ足を運びました。

 

菊花祭の着綿菓子も、神聖な気持ちで製造させていただきます。

是非、皆様にご参列いただき、直会をお召し上がりいただければと思います。

 

神事は雅で厳かな雰囲気、その後の直会は、神職さんよりお祭りやお菓子のの由来などお話を聞くことができ、

とても貴重な機会です。

申し込み不要で一般参列可能な神事ですので、ぜひご参拝ください。

9月9日(土) 午前10時〜11時ごろ(受け付けは9時45分まで)
参列料:1000円
詳細は石清水八幡宮へお問い合わせください。

 

平和への祈り

  • 2017.08.15 Tuesday
  • 09:52

本当は毎日、毎分考えて、一分一秒も忘れたらいけないのでしょうけど、

すぐに忘れてしまうのが人間というものです。

せめて、8月ぐらいは平和についての記事を書くようにしています。

 

石清水八幡宮では本日正午より、終戦記念日神事大祓詞奉唱が行われます。

 

官幣大社であった石清水八幡宮には、国威宣揚、武運長久の御祈願にたくさんのお参りがあったそうです。

 

8代目のアルバムにも、石清水八幡宮でとられた兵隊さんの写真がたくさん残っています。

出兵の際、親族だけでなく近所の者も皆、一斉にお見送りしたのだそうです。

 



 

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戦争中、当店は、
砂糖も小豆もお米も配給になるため商売はできず、
しばらく店を閉めていたそうです。
商売の要である餅つき機も供出したのですから、何にもできません。

昭和24年に商売を再開するまで、
私の曽祖父にあたる8代目当主は
兵隊さん用の飴さんを作る工場をしたり、大東亜栄養食糧生産栄興という配給の管理をする組合を立ち上げたりと
色々な仕事をして忙しくしていたそうです。

 

組合の写真には、「当分の間、菓子の販売を中止します」と張り紙がしてありました。

 

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空襲警報が鳴ると決戦服を着て、石清水八幡宮の一の鳥居のそばにある
放生池から表参道にかかる石造りの橋の下に逃げたそうです。

 

着物を洗ってはりつけて干す板を持っていって、その上に乗り、

池からの水をしのいでいたとか。


 

おばあちゃんの決戦服。

たまに引っ張り出してきはる。

  

着物に仕立てるつもりのお気に入りの久留米絣やったから、今でも悔しいらしい。

 

 

私たちは平和な世の中を当たり前に思いすぎていて

そのありがたみに気付くことができていません。

人間という生き物は、失ってから気づくことが多いような気がします。

 

本日、山の日

  • 2017.08.11 Friday
  • 09:32

今日からお盆休みという方が多いと思います。

今日は「山の日」なんですね。

私は山のふもとで育ちましたので、海の日よりも山の日の方が身近に思います。

 

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男山。

標高142.5mと決して高くないその山ですが、一山すべてが神域です。

当店の目の前にある、一の鳥居をくぐったところから、そこは言わずと知れた石清水八幡宮。

男山の全景は涅槃のようであるとも言われています。

頂上は「鳩ケ峰」

当店の「鳩ケ峯ういろ」は、そこからお名前をいただいております。

 

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歩くと約20分。階段の数は396段。

ケーブルで上っても乗車時間はわずか2分30秒。

 

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豊かな自然の男山には、虫たちや鳥たちがたくさん暮らしています。

気持ちの良いマイナスイオンに包まれて、毎朝、散歩している人や、

私も子供時分は絶好の遊び場でした。

 

山上の展望台からは、京都市内や宇治市内を一望することができます。

とっても小さくですが、大文字が見えたり。

 

 

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男山のその姿は、私たちにとってかけがえのないものです。
いつも当たり前のように男山=はちまんさんがあり、
心のよりどころとなってきました。
お出かけから帰ってきた際、電車の車窓から、また高速道路の車中から、
はちまんさんの姿を見ると、あ〜地元に帰ってきたなぁとほっとするものです。

お山が、八幡大神様が見守ってくださっているという安心感があるのでしょうね。

 

 

さて、汗をかいて男山をおりてきたちょうど正面に、当店があります。


 

暑い時期ですが、おいしいかき氷をご用意して本日からの大型連休、皆様のお越しをお待ちしております。

(お盆の期間は定休日はございません。次のお休みは8/21・22です。)


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一番人気 走井餅しぐれ 650円

   

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アイスクリームトッピングや、定番のミルク小豆、いちごミルク、宇治小豆など

メニューも豊富です!

 

期間限定 八幡の梨氷 700円 地産地消のフレッシュなおいしさ!

 

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お茶の味くらべ 800円 高級な抹茶みつを2種類ご用意。

自分の好きなようにかけられるので、女性に大人気。

 

 

なお、男山山上の石清水八幡宮境内店も8/11〜15まで休まず毎日営業します。

 

こちらでも走井餅の入ったかき氷をご用意しておりますので、

石清水八幡宮ご参拝の折にお立ち寄りくださいませ。


石清水八幡宮店限定 テイクアウト氷走井餅 350円

 

はちまんさんのラジオ体操

  • 2017.08.01 Tuesday
  • 10:30

今日から8月、夏本番。

子供たちも夏休みに入り、石清水八幡宮のこどもラジオ体操も本日より始まった。

 


 

私ももう20年以上も前、はちまんさんの山上で行われるこのラジオ体操に参加していた。

 

今なら迷わず車かケーブルで上がる男山も、ダッシュで駆け上がった身軽だったあの頃。

ラジオ体操の運動量よりも396段の階段を上る運動の方がきついなんて、考えることもない。


 

石清水の神職さんが前に立ち、体操を先導してくれる。

終わるとみんなで御本殿にお参りし、神職さんのお話を聞いた後、鳩のハンコをカードについてくれた。

 

 

八幡の子供たちは、はちまんさん、というお山に大きくしてもらう。
子供たちにとって、はちまんさんは最高の遊び場であり、学び場でもある。

石清水八幡宮が大変大きな神社であるという事を
この頃はまだ知らない。

神域で育ったありがたみに気付くのはまだずっと先の話だ。

「夏の子どもを育てるのは青い空と太陽だけじゃないのです。」

 


 

期 間:8月1日(火)〜12日(土) 毎朝7時30分〜

場所:石清水八幡宮神苑(男山山上)

祇園祭の八幡山

  • 2017.07.27 Thursday
  • 13:45

 

 

7月中に祇園祭の話題をもう一つ。

 

八幡山は石清水八幡宮の御分霊社、つまり、石清水八幡宮より勧請した八幡神を祀るお山です。
今でも毎年、旧暦の9月15日には、石清水八幡宮の神職さんが例祭奉仕に出かけられています。

 

 

 

山の上には北山から届けられる松と、八幡山と書かれた扁額のついた鳥居が掲げられています。

八の字が、鳩が向かい合った姿になっているのは石清水八幡宮の一の鳥居と同じです。

↓石清水八幡宮

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八幡山の町会所。

 

 

宵山の期間、数々の懸装品が飾られます。

 

 

 

 

 

巡行の際、鳥居に取り付けられる一対の鳩は、左甚五郎の作です。

石清水八幡宮の御本殿を取り囲む彫刻も左甚五郎の作です。

 

 

町内にはいたるところに向かい鳩の玄関幕。

 

 

鳩は八幡神のおつかい。

いたるところに鳩のモチーフがあり、その表情がとてもかわいらしい。

 

 

記念品の鳩笛。

子供の夜泣き封じとして信仰されているそうです。

 

 

石清水八幡宮の鳩鈴と共に床の間に並べてみました。

 

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ちなみにこちらは石清水八幡宮の鳩みくじ。

 

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違う向きのものを2つ求めれば、向かい鳩になります。

 

そしてこちらは石清水八幡宮のご朱印。

鳩が…

 

 

なんだか鳩の話ばかりになってしまいました。

 

 

祇園祭の八幡山は後祭なので、巡行は24日にすでに終わりました。

巡行までの宵山の期間に、町会所もあけられています。

また来年以降、是非お詣りしてみてください。

 

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